恐怖!紅魔館の悪魔たち その@
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フランドールの姿はなく、もちろん紫の姿も消えていた。
「むきゅううん!!(しまった! 『境界を操る程度の能力』に結界なんて無いに等しかったんだわ! 油断した、二人が連れていかれた!)」
パチュリーは一瞬焦るが・・・・・・。
「・・・・・・むきゅ」
考えてみれば現在絶賛暴走中の吸血鬼姉妹が八雲紫に連れていかれただけである。自分にとってみればこれ以上結界を張る必要が無く、とりあえずはいずれ咲夜は戻ってくるのは確実になった。
「むきゅきゅ(部屋戻ろ)」
美鈴も帰ってこないため自分がこれ以上この件に首を突っ込んだところで無意味と判断し、パチュリーは静かに図書館に引き払っていった。
* * *
「さて場所も変わったところですし、居場所を教えましょうか」
紫はとある空間に二人を連れてきて言った。
「げほっ、こんなところに連れてきて・・・・・・何をしようって言うのかしら」
「頭くらくらするー・・・・・・」
スキマでの移動は慣れていない者にとって若干乗り物酔いのような状態に陥りやすい。紫にとって二人が乗り物酔い状態にある間は安全である。
「十六夜咲夜の居場所を教える前に、頼みごとがあるわ」
「頼み?」
「そうよ、あなたたちにとってはすごく簡単な頼みよ」
「・・・・・・情報と交換というわけか。つまらない頼みなら今ここであなたの首をかき切ってもいいのよ・・・・・・?」
「首、かき切る? 私が切りたい切りたい!!」
「フラン、ちょっと黙って」
かき切るという単語に反応したのか、フランは子供のように駄々をこねはじめるが紫は無視して
「ええ・・・・・・ある人間をぶっ殺す、単純でしょう? こちらの道具も与えるから、きっと二人は気に入るわ」
「「殺す?」」
二人はその単語のみに反応する。と、紫に二枚の変な物体を渡された。
「道具なんて必要ないわ・・・・・・というかこれ何よ」
「殺す! 殺す! フラン一杯殺すよ!」
レミリアとフランに一枚づつ手渡されたその物体は円盤状をしており、変な肌触りをしている。ぐにぐに曲がるが、元の形にすぐに戻るのだ。
「それは『スタンド』という特殊な・・・・・・そうね、精神の具現とでもいうべき存在が封じられていますわ。二人に殺してほしい人物――――ヴィネガー・ドッピオも同じようにその『スタンド』の能力を持っているの。『スタンド』を持つ者には『スタンド』でしか対抗できない・・・・・・これがルールよ」
紫は説明しているが二人はあまり理解できていないようで
「とりあえずドッピオって奴をぶっ殺せばいいの?」
「フラン難しいことわからないよー」
首を傾げてDISCをしげしげと眺めていた。
「・・・・・・まぁ、あなたたち二人なら無くても問題は無いでしょうけど・・・・・・。頼まれて
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