恐怖!紅魔館の悪魔たち その@
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り返るとそこには大妖怪、八雲紫がスキマから半身を出して手を振っていた。
「むきゅ、むきゅきゅきゅきゅ!!(いつからそこにいたのよ!)」
ちなみにパチュリーは焦ると口調が少しおかしくなるが、大体言いたいことは伝わるので誰も気にしていない。
「紫?」「ばばぁ!!」
パチュリーの驚きの声によってレミリアとフランは紫の存在に気が付いた。
「あら、口が悪いわねフランドール嬢。躾は受けていないのかしら」
「うっさいばばぁ! 暇だから咲夜を出すか、私に殺されろ!!」
「フラン。咲夜を出すのには賛成だけど殺すのはやめなさい」
騒ぐフランを窘めながらレミリアは紫と結界越しに対面する。
「何のようかしら年増女。私たちは今あんたのことに構ってる時間は全くこれっぽっちも無いんだけど、さっさと帰れ」
「あらあらヒドい歓待ですこと。レミリア嬢もまともな教育を受けていらっしゃらないようで」
「私は教育『する』側だからな・・・・・・? あまり怒らせると勢い余ってぶっ殺すぞ?」
「お姉さまもぶっ殺すって言ってるよ」
「あら、そうね。じゃあ殺してもいいかもしれないわ」
「そうなの? じゃあ殺しましょう」
「そうね、殺しましょう」
「どうやって殺す?」
「あなたが殺して」
「あなたが殺すの」
「そうね」
「そうしましょう」
フランはレミリアに寄りかかって、レミリアもまたフランに寄りかかって奇妙な会話を続ける。
「むきゅ、むきゅむきゅっむきゅ(この二人はいつもこんな会話するから気にしないで頂戴)」
パチュリーは二人の意味不明な会話にフォローを入れるが
「そうね、あなたも含めて訳が分からないわ」
紫の笑顔に一蹴されてしまった。
「むきゅう・・・・・・」
「で、何しにきたのかしら?」
「殺されに来たのかしら?」
レミリアとフランは絡まり合うような姿勢で紫に同時に話しかけた。
「殺されに来たわけではないわ。ただ、あなたたちの捜し物がどこにあるのかを教えにね」
「「――!!」」
「捜し物むきゅか・・・・・・」
パチュリーも含め、全員が瞬時に理解した。
八雲紫は十六夜咲夜の居場所を知っている。
「咲夜という犬のことね!」
「犬のような咲夜のことね!」
二人は目を爛々と紅く輝かせて言った。
「そうよ。私は十六夜咲夜の居場所を知っているわ」
紫は言葉の裏でほくそ笑みながら肯定した。
「教えなさいよ!」
レミリアは食ってかかるように叫ぶ。
「殺されたいの!?」
フランは敵意剥き出しで威圧する。
「教えない気も殺される気も毛頭ありませんよ? ですが、あなたたち二人には協力をしてもらうけれどね・・・・・・」
と、紫は指をパチンと鳴らすと――――。
「むきゅっ!?」
結界の中にいたはずのレミリアと
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