恐怖!紅魔館の悪魔たち その@
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「え、そ・・・・・・それは」
橙は少し口ごもった。
「言われた任務を遂行するというの? 今のこの状態では万に一つも不可能よ」
「・・・・・・」
「いくら『スタンド』が使えると言っても、てゐ程度にあっさりと負けるようじゃあ成功の見込みは全くない・・・・・・。自分でも分かっていることじゃないの?」
「いや・・・・・・私は」
「『任務を遂行しなければならない』。思考がその一辺倒。あなたの所の主、八雲紫は本当にあなたに任務を遂行させたくてここに送り込んだのかしら?」
「えっ――――?」
俯いていた橙は急に顔を上げる。
「分かった? だったら今日はもう帰りなさい。そして、ありのままを告げるのよ」
「・・・・・・」コクリ
素直に頷く。
永琳はそれをみて今度は優しく微笑んだ。
永琳はお仕置きルームの扉を開けて橙を促す。
「――――おい」
と、それを呼び止めたのは・・・・・・。
「――――ウサギ・・・・・・」
「・・・・・・てゐだウサ。それより、あんたんとこの親玉に永遠亭を代表して伝言を頼むウサよ」
てゐはガクガクと腰を震わせながら橙にグッドのハンドサインを向けた。
そして親指を下に向けて――――。
「『挑発するならもっと真剣にやれ』ってな!!」
ぎぃっ、と笑って吐き捨てた。
それに対して橙は「・・・・・・ああ」
「『必ず』伝えるよ。そしてお前は『必ず』私が倒すから」
そう答えて永遠亭を出ていった。
* * *
「てゐ。いい感じに一旦幕を閉じようとしてるけどアレは言い過ぎだわ。何勝手なこと抜かしてるのかしら。紫がマジギレしてこっちに直接きたらどうするのよ」ゲシゲシ
「いだああああああああ!!!! や、やめて穴と穴が繋がるぅぅぅ!!!」
お仕置きルームにはてゐの断末魔だけが反響していた。
* * *
橙が永遠亭のてゐに捕まり、さらにてゐもろとも永琳に拘束された後、拘束を解かれて紫たちの元へ帰っていく。
なお、橙が永遠亭に来たことはてゐと永琳だけが知ることである。ジョルノやディアボロ、それに鈴仙にも知らせていない。
全て、永琳の独断である。
「さて、てゐ。今の話を聞いたなら大体分かったわね?」
「う、ウサ・・・・・・。ちゃんと頭に入ってるウサ・・・・・・。もうケツは戻りそうにないけど」
尻に走る激痛に悶えながらてゐは永琳と会話していた。
「なら、あなたも『傍観』に徹するのよ。私がそうするように、真実を知ったあなたもね」
永琳は棚から痛み止めを取り出しててゐに渡した(もちろん座薬)。
「・・・・・・どうしてそんなことするウサ? さっさとジョルノ達に言った方が・・・・・・あ、ありがとうゴザイマス」
激痛に耐えながら患部に座薬を投与
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