銃弾と氷殼 後日談
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にいますよ。ちょっとやりすぎちゃいましたが・・・・・・」
「よっこいしょ」
ドッピオは美鈴の横のベッドに咲夜を下ろす。その顔を見た美鈴は――――。
「・・・・・・ぷっ、あはははっ、酷い顔ですね〜・・・・・・。こんなになるまで・・・・・・」
美鈴は笑っているのか泣いているのか分からなかった。
「師匠、これって・・・・・・」
「咲夜はね、あなたたちが出ていった直後にここに来て『美鈴は無事なのッ!?』って凄い形相で入ってきたのよ。その時には美鈴も意識が戻ってたから、咲夜は自分がやってしまったことを謝罪してたわ」
涙を流して。「ごめんなさい・・・・・・あなたは、関係なかったのに・・・・・・」って。
――咲夜は毎日のストレスで情緒を上手くコントロール出来なくなっていたのだ。
「『ごめんなさい・・・・・・あなたは、関係なかったのに・・・・・・』。それを聞いて私はこの人にはまだあの頃の気高く、瀟洒な咲夜さんが残っていると確信しました」
美鈴は永琳の言葉を継いだ。
「だから、ふっかけたんです。永琳さんからあなた方三人の話は聞いてたので『だったら一回根性叩き直してきて下さい』って一蹴してやりました。――あなた方の方にし向けたのは私ですよ。上手くいったようですね」
美鈴は笑っているが当の三人は複雑である。
いや、そうは言うけど自分たち相当命懸かってたよ? と。
しかし、美鈴が咲夜の顔を見て笑ったのを見てそんな気分もどうでもよくなる。事が丸く収まったのだ。ここは現実とは違う、幻想郷だ。
争いの後に後腐れは存在しないのが、ここのルールなのだから。
ボスとジョルノの幻想訪問記
第一章 銃弾と氷殻 完
* * *
「ふぅ、だからあたしゃ湿っぽいのは嫌いだって言ってるのにウサね〜」
てゐはとことん感動とかそういう類は嫌いな性格のため、永遠亭の庭でウサギたちを集めて日光浴を楽しんでいた。
「あ〜、気持ちいいウサ〜。幸せウサ〜」
ごろごろと一人呑気にウサギたちと戯れるてゐに客人が一人。
「――――およ、これは珍しいね。あんたは確か――――」
ねっころがるてゐの前に仁王立ちしててゐを見下ろしていたのは。
「『八雲』橙だ。藍様と紫様の命令でお前ら永遠亭に客として用があって来た」
爪を出して威嚇するように牙を剥く橙に対しててゐは体勢を変えずににやりと笑う。
「・・・・・・客とか、用があるとか言ってる割には敵意剥き出しだね。やる気か?」
兎と猫の仁義無き戦いが勃発するッ――――!!
to be continued・・・
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