銃弾と氷殼 そのC
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ベネ。シンプルで良いですね、気に入りました」
ジョルノはゴールド・エクスペリエンスを身構えさせる。咲夜もより一層氷殻の強度を強くして身構える。
――――数秒後、二人は何の合図も無く同時に攻撃を始めたッ!
「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」」
これ以上無い両者譲らぬ無駄無駄ラッシュ! 一発一発が弾丸のように速く、名刀のように鋭いこの気迫ッ! 流石の心配していた二人もこの凄まじい攻防には息を呑んだッ!!
「無駄ァ!」
「無駄無駄ッ!」
「無駄だッ!」
「無駄無駄無駄無駄ッ!!!」
怒濤の全力疾走の如き拳の交わしあい! だが、無限にも思えたこの勝負も時間に換算してみればものの十数秒の出来事だった!
「無駄ァッ!!」
「ぐぅあッ!?」
先に倒れたのはジョルノだった! 見ればゴールド・エクスペリエンスの両腕はすでに凍り付き、ジョルノ自身もスタンドの傷によってボロボロだった!
一方咲夜は・・・・・・。
「ジョ、ジョルノッ!? そ、そんな! い、十六夜咲夜は・・・・・・ッ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「無傷じゃあないかぁあああ!!!」
そう、十六夜咲夜はやはり、あのGEのラッシュを持ってしても傷一つ、ついていなかったのである!
「ええい、貧弱、貧弱ゥッ!!」
咲夜は勝ち誇った顔でジョルノを見下していた。
「まさに敵なし! こんな素晴らしい力がかつてあっただろうか!? いや、無い! 私の勝ちだ、ジョルノ・ジョバーナ!」
咲夜は嬉しさから完全に決めポーズを取って勝利の余韻に酔いしれていた。
「ジョルノ! に、逃げるんだ! もうダメだ! こいつには勝てない!」
「そうよジョルノ! 立つのよ!! 早く逃げてぇ!」
咲夜がジョルノを手に掛けようと近づいてきていた。ドッピオと鈴仙はジョルノに逃げるよう促すが彼が起きあがる様子は全くない。
「くくく・・・・・・さっき美鈴は生かしておいたが、外来人! 貴様を生かす理由は全くない! この場で殺してくれるわ。全身を凍らせて体内がシャーベット状になるまでぐるぐるとスプーンでかき回して殺してやろう・・・・・・」
「な、何をする気なの咲夜!」
「やめろ! 残酷すぎる!」
咲夜は動かないジョルノに手をかけて首を掴んだ。そのまま氷付けにするらしい。
「ふふ、何をする気だって・・・・・・? 決まってるじゃない鈴仙。これは、そう・・・・・・人体実験よッ!!」
「――――心配ないですよ。僕の勝ちですから」
「は?」
ジョルノの突然の声。突拍子もない上に内容もバカバカしい。心配ない? 何を言っている。これから殺されるというのに、な
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