銃弾と氷殼 そのC
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される――が、それもジョルノによってかわされてしまう。
「ジョ、ジョルノォ〜! ごめん、助かった!」
「いいんですよ鈴仙。これ、あいつから取り返しましたあなたのスタンドです・・・・・・。この二体はもう戦えそうにないですが・・・・・・」
ジョルノはいつの間にか拾った2体のピストルズを鈴仙に手渡す。
「うぅ〜、ごめんね二人とも。痛かったでしょ・・・・・・今は休んでて・・・・・・」
「ウゥ・・・・・・スマン、レイセン、ミンナ・・・・・・」
「ゲホッ、ウグッ」
2号と3号は苦しそうにうめく。そこに他の4体が近づいて「ダイジョーブダ!」「アトハオレタチニマカセトケ!」と言ってくれた。
鈴仙は2号と3号を戻し、残りの4体で何とか闘う術を画策していた。
(私の弾幕じゃ咲夜の氷は貫けない・・・・・・何か、方法を探さないと!)
一方、その隣ではドッピオが未来を逐一見ており、闘っているジョルノに情報を伝えていた。
「ジョルノ! 背後からナイフだ!」
「右手の手刀だ! 上体を反らして交わせ!」
「上から来るぞ、気を付けろ!」
「すまん、やっぱり下からだ!」
的確に指示を出し続けるドッピオだが、ジョルノに攻撃のチャンスは回ってこない。咲夜が無敵の防御力を誇るホワイトアルバムの鎧に防御を任せ、容赦のない攻撃を連続でジョルノに浴びせ続けているからだ。
「くッ、そ! せめて攻撃さえ出来ればッ!」
あまりの防戦一方にジョルノはつい口に本心が出てしまった。
と、咲夜がその一言を聞いて攻撃の手を止めた。
「・・・・・・負け惜しみ、か? このままゴリ押しで勝ったとしても後味が悪いわねぇ」
「・・・・・・? 何が言いたい?」
「私も、そこの未来予知君と君の防戦は崩すのに時間がかかると踏んだわ。つまり、他の方法で。と言いたいのよ」
ジョルノはチャンスだと思った。このままでは全く勝ち目がないと思っていたがこんな所で意外な提案! 乗らないわけには行かなかった。
「ジョ、ジョルノ! 罠だ! 乗っちゃだめだ!」
「そうよ! 罠に決まってるわ!」
ドッピオと鈴仙はそれとは真反対で、ジョルノを止めようと必死だが――――。
「大丈夫です、二人とも。何しろ、僕には考えがある。それに、おそらくこの人はそんなチンケな真似はしない」
ジョルノは白い息を吐きながら二人にそう言った。
「あら、嬉しいわね・・・・・・あんなウサギの元に置いておくにはもったいないわ」
「僕もウサギの元には居たくないんですけどね。あなたの元はもっと嫌だ」
「・・・・・・減らず口を・・・・・・まぁ、いいわ」
と、咲夜は『ゴールド・エクスペリエンス』の射程内に入ってきた。
「ルールは簡単。『ラッシュの早さ比べ』よ。お互いに全力で打ち合う。それだけよ」
「・・・・・・
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