銃弾と氷殼 そのC
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来て最初に彼を襲撃した人間! 十六夜咲夜のことを!
(おそらく、さっき時が止まっていたのを俺だけが理解できたのは俺のスタンド、『キングクリムゾン』と同じタイプの能力を持つだからだ・・・・・・)
『キングクリムゾン』も時間に干渉する能力。『時の世界への入門』は十分に可能なのだ。
「・・・・・・鈴仙、分かります・・・・・・。この人はスタンド使いだ」
ジョルノは鈴仙の横に並び咲夜を観察する。スタンドの像は出ていないが、何かを感じる。――おそらく、スタンド使い同士にしか分からない何かを。
「ってことは、こいつが例の事件の犯人ってわけか」
ドッピオはディアボロの考えなどつゆ知らず、二人の背後で咲夜の様子を伺っていた。
「咲夜! あんた一体こんなとこで何してるの!? 紅魔館はどうしたのよ?」
と、鈴仙が尋ねるも咲夜は・・・・・・。
ふふふふふふふっっふふっふふ・・・・・・
「「「・・・・・・」」」
不気味な笑みを浮かべて、三人をドン引きさせていた。
「ふふふ、ふふふふふふっ・・・・・・これは一体何の冗談かしらねぇ、鈴仙? 話したわよね・・・・・・『あなただけは私と同じ痛みを共有できる仲間よ!』って・・・・・・」
(うわ、何この咲夜。重たい・・・・・・)
鈴仙はそう感じずにはいられなかった。
そして咲夜は鈴仙ではなく左右の二人を指さす。
ピタッ
「鈴仙、それは『男』ね・・・・・・??」
――そして鈴仙が「え? まぁうん。男と言われれば男だけど別にそんな関係じゃないし、しかも片方はただ昨日ここに流れ着いただけの外来人で、言っちゃあ悪いけど私こいつらは全然趣味じゃあないから、何か誤解しているようだけど決してそんな気はないからね?」と言おうとした。
が、最後まで聞こうともしないのだ。十六夜咲夜は狂っていた。
「え? まぁうん。男と」「やっぱりそうなのねッ!!! 本当に本当に本当にさいっっっってえぇええええ!!!!! 私を裏切ったの!? 私を裏切ったのよね!? そうよねぇ!? ねぇ!!」
叫ぶと同時に咲夜を中心に『冷気』がほとばしる。
「あなただけはッ! あなただけはッ!!! 私と同じだと思っていたのにッ! 絶対にゆるさなえ!! あなたの断末魔を聞いてあげなきゃ! 私は今日夜も寝られないッッ!!!!」
そして彼女の周囲がピキピキピキっと凍っていく。
「うがあああ!!! クソックソッ!! イライライライライライラする!! こんなにコケにされた気分は初めてだわ!! まるで頭をウサギに足蹴にされながらクソまみれの便器に顔を突っ込まれているような気分!!」
周囲が凍っていくと同時に彼女は氷の衣装に身を包む。手足を包む華奢な鎧、所々についた美しい白銀のフリル、頭を覆うのは大き
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