銃弾と氷殼 そのC
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れって3人だけで行くんですか?師匠は一緒に来ないんですか?」
その答えとして永琳はにっこりと笑って。
「そうよ。じゃ、頑張ってね」
・・・・・・鈴仙は今日もこき使われる。
* * *
「で? 鈴仙、どこかあてはあるんですか?」
さっさと支度をして永遠亭を出たのは三人のスタンド使い。その内の一人、ジョルノ・ジョバーナが若干うんざりしたような声で鈴仙に聞く。
「えっ、あ。そ、そうだね・・・・・・。あては・・・・・・うーんと」
鈴仙は慧音と妹紅の証言聞いていないため、代わりにドッピオが答える。
「確かあの患者を運んできてくれた二人は『人里付近の林中』って言ってたよ。・・・・・・って言っても俺は昨日ここに来たばっかりだから詳しくは分からないけど」
その言葉に鈴仙は耳をぴーんと立てて。
「なっ、なるほど! 任せといて、その辺なら師匠にパシられて何回も行ったことあるわ」
自分で言ってて悲しくないのかな、と余計な一言は心に留めておいてジョルノは「じゃあ、急いで向かおう」と言った。
三人はしばらく竹林の中を走っていた。
「迷いそうだね・・・・・・これ。妖精も多いし、一人で歩くには危険だなぁ」
きょろきょろと物珍しそうにあたりを見回すドッピオ。
「あ〜、そうだね。きっと人間はすぐ迷っちゃうよねぇ〜・・・・・・」
てゐとかの罠とか結構残ってるし・・・・・・と鈴仙は小さくつぶやく。
「おや、二人とも。あそこ、見えますか?」
と、ジョルノが立ち止まって指さした方向は・・・・・・。
「? あれ、こんな所に何で小道があるんだろう?」
見ての通り、狭い道だった。だが、よく目を凝らしてみると竹を根本から切断して作ったもののようだ。
「うわ、見てよこれ。根本からスッパリ行ってるぜ」
「こんなとこ私初めてみたんだけど・・・・・・これさ、まさかこっちに人が行ってたりなんか・・・・・・しちゃってないかなぁ?」
鈴仙はもしやと思い上空を見上げる。太陽は東側。ということはこっちが南で・・・・・・この道の延びている方向は・・・・・・。
「!! れ、鈴仙! 道を挟んで反対側にも同じように竹を切り開いて造った小道が!?」
「お、おい! ジョルノ、これって明らかに『まっすぐ』進んできたってことじゃあないか!? どっちに!?」
ジョルノとドッピオは反対側にも小道があることを知り、驚愕しているが・・・・・・。
鈴仙は心底やばいと思っていた。
「――――!! ふ、二人とも! 落ち着いて、聞くのよ・・・・・・!」
鈴仙は二人の方向に向きなおり、指を指す。
「・・・・・・そっち」
と、言って鈴仙の指の先はジョルノとドッピオが発見したもう一方の小道だ。
「こっちがどうしたんですか?」
「そっちは人里の方
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