銃弾と氷殼 そのC
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「まさか、俺と同じタイプの能力とはな・・・・・・。普段ならここで貴様を殺すところだが、これからの俺には『必要』な力だ。この世界には私だけが対応出来る。ドッピオの意識は完全に無くなるというのは今の俺にとってはありがたい。ドッピオといつでも強制的に交代することが出来るのだからな・・・・・・」
ディアボロは咲夜の抱く恐怖感はそっちのけでぶつぶつと呟く。
「一度、お前に私は殺されかけたが――俺には『お前』が必要だ。もう少し話をしておきたいが・・・・・・限界のようだな。ここは忌々しいがジョルノ・ジョバーナに勝ちを譲っておこう」
と、ディアボロは『キング・クリムゾン』で咲夜の背中を蹴り飛ばした!
「――――っガハァッ!?」
「――『キング・クリムゾン』。止まっている時を『消し飛ばせ』」
咲夜は凄まじい衝撃とともに彼の言葉を聞いたのだ。
そして、次の瞬間である。
咲夜の意識とは全く無関係に、『強制的』に止まった時が解除されたのだッ!!
時が再び刻み始めた時には既にディアボロのその姿はドッピオのものに変わっていたが、そんなことを咲夜が確認する余裕もない。
なぜなら蹴られた先に――――ジョルノ・ジョバーナ。
(やれ、ジョルノ・ジョバーナ・・・・・・)
「――――ッ!?」
「ジョ、ジョルノ!! 迎撃するのよぉお!! って、ドッピオ何でそこに?」
突然こっちに飛びかかってきた(実際は吹き飛んでいる)咲夜に驚くジョルノだが、鈴仙の一言で拳を握り直し――。
「や、めッ」
咲夜の絞り出した声も届かずに。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」
黄金のラッシュが咲夜にとどめをさしたッ!!!
どちゃあッ! と受け身も取れずに倒れる咲夜。ぴくぴくとは動いているが完全に気絶してしまったようだ。
「か、勝ったのね!? ジョルノォーーー!!」
「やったぜジョルノって、あれ? 俺何でこっちにいるんだ?」
「そんなことどうでもいいじゃない! あの無敵と思われた咲夜に勝ったんだから!!」
「そ、そうだね! すっげえなジョルノ!」
二人は傷だらけのジョルノに飛びつき、十六夜咲夜を倒したことを実感する。
「――最後は何が何やらでしたけど・・・・・・」
と、ジョルノは「痛いです二人とも」と言いながら、咲夜の顔を見て。
「宣言通り、誰とも判断つかなくなりましたね」
そう言い放った。
* * *
十六夜咲夜 再起不能!
* * *
補足だよ! 第一級危険生物「ジャイアント・ホグウィード」
ジョルノ君が咲夜さんの氷のスーツに寄生させた植物ですね
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