銃弾と氷殼 そのC
[12/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
白くてどろっとした謎の液体』を浴びる羽目になる――!
「う、あああああッ!!」
「さて、これで証明できたでしょう? あなたの負けです。能力を解除しても良いですよ? その時は僕のスタンドで貴方の顔を判別不可能なくらいぶん殴りますから。・・・・・・今から降参すると言うのなら能力を解除しますよ?」
咲夜は精一杯だった。こんな子供に自分が負けるのも嫌だったし、あんなお子様吸血鬼たちと同じ運命になってしまうのも願い下げだった。
だから彼女は――――。
「――ふふふッ!! 私は、私はまだ負けてなんかいないッ!!」
「き、気を付けてジョルノ! 咲夜にはまだッ!!」
スペルカードがあるッ!
ジョルノはその声を聞いてまだ闘争心があると判断し、咲夜の手から首を離させて一歩下がる。
そして、咲夜のスーツ内の植物が一気に成長スピードを早める。
「遅いッ!! スペルカード!!」
十六夜咲夜はプライドを捨てた――。
「幻世『ザ・ワールド』!!」
時計の秒針は動きを止めた。
* * *
幻世『ザ・ワールド』。スペル使用者以外の時を止める禁断のスペルカード。止めれる時間は咲夜の精神状態に比例し、絶好調時で3分程度だが、今の彼女は大きく動揺しておりせめて1分程度しか止められない。
「十分だッ! 1分あれば、このスーツから脱出しナイフを展開するだけなら余裕で出来るわ!」
咲夜は『ホワイトアルバム』を解除し、氷の衣装を消した。すると自分の周りにさきほどの恐ろしい植物が取り囲んでいるという状況になるが時が止まっている間に、その植物が謎の白い液体を出すこともない。
「ふん、うっとうしいわね」
咲夜は念のためナイフで植物を切り開き、外に出る。右腕に2、3滴着いてはいるが包帯でもすれば大丈夫だろう、まずは目の前の敵を排除せねば。と考えてジョルノと鈴仙とドッピオの方に目をやると――――。
「・・・・・・あれ? 一人、足りない・・・・・・??」
咲夜の視界にドッピオの姿は無かった。
「・・・・・・」
そんなバカな・・・・・・。
「・・・・・・!!」
ありえないッ!
「・・・・・・ッ!!!」
私以外に、そんなことがッ!?
十六夜咲夜は圧倒的な邪悪の気配を背後に感じて恐る恐る振り返った。
そこには――彼。
帝王。
「な、ッぜ、動けるのッ!??」
ディアボロが『キング・クリムゾン』を出して咲夜の背後に憮然として立っていた。
「十六夜咲夜・・・・・・『時を止める』能力か。スタンドではなかったが・・・・・・俺と近い力を持っている・・・・・・」
咲夜は動けなかった。動いた瞬間殺されると用意に判断できたからだ。
それほどの圧倒的悪意。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ