銃弾と氷殼 そのB
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一瞬遅れて慧音も止めに入る!
「落ち着け妹紅! ただの挑発だッ! 乗るんじゃあない!」
ドッピオはてゐを、慧音は妹紅をそれぞれ取り押さえる。
「うわ、ちょ、ドッピオ! 何するウサ!」
「慧音っ!? 離してよっ!」
ドッピオはてゐを不意打ちのタックルで地面に転ばせ、慧音は妹紅を後ろから羽交い締めにする。流石の二人もただの人間と唯一の友人に手は出せず、その場は何とか収まった。
「・・・・・・で、だ。取りあえず二人は反省の意味も込めて正座をしておくこと。次はないからな。次は慧音先生のスペシャルヘッドバッドだからな」
慧音は二人を仲良く並べて正座をさせ、くどくどと説教を始める。
「次があるのか無いのかどっちかにしてほしいウサ・・・・・・」
「あ?」
「何でもないです」
てゐが小声で文句を言うが慧音に聞き取られていたようだった。
「えっと、ドッピオ君、だったか? すまないな。わざわざ手を煩わせてしまって」
「あ、いえ。僕も争いごとは好きじゃあないですから。えっと・・・・・・」
「上白沢慧音だ。慧音でいい。あと、こっちの白い髪の方は藤原妹紅だ」
と、慧音は正座中の妹紅の方をみる。
「・・・・・・さっきはごめん」
妹紅は照れくさそうに俯いて言った。
「あぁ、よろしく。慧音に妹紅。別に気にしちゃいないさ。明らかに悪かったのはてゐの方だったしね」
「ああ〜! ちょっとドッピオ! おまえは誰の味方ウサ!?」
「少なくとも君の味方ではないよ」
「ぐぬぬぬ・・・・・・!!」
てゐはギリギリと歯ぎしりするが無視。
再び席に着いた二人。今度はすぐに慧音が口を開いた。
「さっきの話だが・・・・・・一応、永琳とジョルノという外来人にも伝える予定だったが君たちに先に言っておこう」
慧音の言うさっきの話とは、もちろん美鈴が死に際に残した言葉についてだろう。(死んでないけど)
「彼女の最後に残した言葉・・・・・・君たちもここにいるからにはおそらく聞いたことがあるだろう」
そして確かに慧音はその条件に当てはまる言葉を口にする。
「『スタンド』。彼女は最後に消えそうな声でそう伝えた」
慧音の言葉にてゐとドッピオはピンと来た。
そして、彼にもそれは同様だった!
(・・・・・・スタンド、新たな・・・・・・スタンド使い、か・・・・・・)
ディアボロはドッピオの心理の海の中でその言葉を反芻していた。
* * *
「・・・・・・永琳さん」
治療室でジョルノは治療中に瑛琳に尋ねる。
「何かしら? ジョルノ君」
「・・・・・・どうして、この人全裸なんですか?」
・・・・・・当然の疑問だったが誰もそこには言及しなかった。
「・・・・・・」
何て言えばいいか分から
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