銃弾と氷殼 そのA
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、邪悪の魂は消えていなかった!
(いずれにせよ、ドッピオのスタンドもキング・クリムゾンの一部・・・・・・。精神ではリンクしているからきっとドッピオもあのDISCを見つけたら装備するはずだ! 俺を出し抜けたと思うなよ・・・・・・八意永琳!!)
「ふぅーん・・・・・・多重人格ねぇ」
(なッ!!!?)
ドッピオは突然の呼びかけにはっと振り向く。心の奥底に隠れているディアボロは驚愕した。
「・・・・・・誰ですか? それに、今何て?」
「あぁ、あなたは気にしなくていいわ。――――私は八意瑛琳。傷だらけのあなたを保護して介抱した医者よ、ビネガー・ドッピオ君」
(ば、バカなッ! 気付いている・・・・・・!! こ、こいつッ!! まさかッ!!!)
永琳の見透かしたような視線・・・・・・それはドッピオではなく更にその奥にいるディアボロの心を見透かしていた。
「・・・・・・ありがとう。ところで、何で僕の名前を?」
「んー、それはあなたを知っている人から聞いたわ。名前、何て言ったかしら? 忘れちゃったけど」
(・・・・・・それは俺のことかッ! どこまでもこの帝王をコケにしやがってこのクソカスがぁあああ!!)
「・・・・・・はぁ。俺には全く覚えがないんですが・・・・・・」
「きっと怪我による一種の記憶障害よ」
(――――ッ! こ、こいつ・・・・・・やっぱりドッピオのことに気付いて、ワザとドッピオの記憶をなくさせて、俺を封印しやがったッ!!)
つまり、永琳は昨晩の尋問でディアボロには気付かれないようにドッピオの情報を抜き取っていた。そこで彼女は3つのセーフティーロックをかけている。
1つはディアボロのスタンドを奪っておくこと。
2つは心臓にさした指輪でいつでも殺せるようにしておくこと。
3つはドッピオからディアボロの記憶を消去し、自由に入れ替わりをさせないこと。
「・・・・・・あ、あと私実は蓬莱人っていう種族で」
と、永琳は唐突に話を切り替えた。
「はぁ」
ドッピオは不自然そうな顔をする。
「死なないから」
(・・・・・・ッ!!!!)
「・・・・・・はい?」
ディアボロは絶望した。これは完全に弄ばされてると確信した。
「言葉通りの意味よ。私は不老不死なの。例えば、これ」
と言って永琳は短剣を机から取り出して――――。
「ひッ!?」
なんと心臓に突き刺した!!
「う、わあああああ!!? い、一体何をッ!?」
「落ち着いて、落ち着きなさい」
ドッピオは突然の出来事に唖然とするが、永琳は胸にナイフが刺さったまま平然としていた。
「まぁ、こんな風に私は不死だから。抵抗しても意味ないわよ、人間」
にっこりと笑ってはいるが。
その言葉は明らかにドッピオでは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ