銃弾と氷殼 そのA
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ドが発現しただけで何も起こってないので・・・・・・」
「そういえばそうね」
と、永琳が鈴仙の目の前まで迫ってくる。
「え、ちょ・・・・・・師匠??」
鈴仙はどうしていいか分からず視線を逸らすと。
『スタンド』使いは――――。
「・・・・・・?」
「だ、そうよ。・・・・・・気を付けてね、優曇華」
そう言い残して永琳はその場を後にした。
「・・・・・・何のことなの・・・・・・?」
鈴仙はきょとんとした目でその場に座っていた。
師匠は私に何を伝えたかったのだろうか――――。
「あっ」
「? ドオシタレイセン」と、1号
「いや、そういえば隣の人。どうなったのかなーって」
突然そんなことを言い出した鈴仙はベッドとベッドの仕切りカーテンを開けた。
「・・・・・・あれ?」
そこには確かにあの男が未だに眠ってはいたが・・・・・・。
「・・・・・・こんな人だったっけ?」
鈴仙は首を傾げるしかなかった。まぁ、私もあのときは結構動転してたし、・・・・・・以外とこんなものだったのかなぁ?
「ま、いっか。1号、あんた達はもう先に人参食べたんだからもう戻りなさいよ?」
「チェー、デキレバモットクイタカッタノニヨォッ!」
「・・・・・・その口調はどうにかならないのかしら・・・・・・」
自立型スタンドはある程度しか制御がきかないらしい。まぁ、それはそれでミニてゐ達にもかわいげがあるのだが・・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
鈴仙がそんなことをピストルズと会話しながら部屋を出ていったその後、彼は目を開けた。
「・・・・・・ここは・・・・・・」
少年は起きあがると全身に痛みがあるのを感じた。
「いっつ・・・・・・!? 何だこれ? 病院? それより・・・・・・俺は何をしてたんだっけ・・・・・・?」
彼の名前はヴィネガー・ドッピオ。ディアボロのもう一つの人格であり――――。
永琳の薬で記憶をすべて失った少年だ。
「何だ・・・・・・? 一体、ここはどこで、いつだ? 何も・・・・・・覚えていない・・・・・・?」
彼は痛む体を無理矢理起こしてベッドから降りる。
「・・・・・・俺は、ヴィネガー・ドッピオ・・・・・・。名前だけ、それだけしか・・・・・・」
彼は名前だけしか覚えていなかった。だが――。
(く、ぅッ! ハァッ! せ、成功した!! 危なかった、何とか切り抜けたッ!! だが、ドッピオの奴。俺の存在さえも忘れてしまうとは・・・・・・このままでは上手く指示が出せない上に、自由にドッピオと変わることも出来ない! ・・・・・・あのクソ女にバレてしまう前にキング・クリムゾンを回収し、脱出しなくては!)
彼の魂は生きていた! まだ
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