銃弾と氷殼 そのA
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むッ!?」
しかしッ!!!
「かかったなアホが!!」
私は両足を開き咲夜さんの両腕を大きく開かせることに成功する。さっきの『波紋蹴り』なんて簡単に神砂嵐でピチュっちゃう技は単なる囮。あなたの鎧を砕くのはこの技だ!
「『稲妻十字裂空拳』!!!」
決まったッ!! 私の渾身の一撃は咲夜さんが身に纏う氷のヘルメットの脳天にぶち込まれる!
べきんッ!!
「――――はッ!?」
だが。
「・・・・・・」
砕けたのは私の両腕だった。
「ぐうううううあああああああああ!!!??」
何て硬さだッ!! ヒビ一つ入らず、私の両腕は完全に使いものにならなくなってしまった!
急いで体制を立て直し、彼女から離れなくてはッ!
「――――な、なに!? う、動けん、ばかなッ!?」
しかし、私はそこから動くことができなかった! 恐怖で体が硬直したのではない! 痛みで足が竦んだのではない!
「――――貧弱、貧弱ゥッ!!」
「うっわあああああああああ!!?」
一瞬のうちに、顔以外の全身が凍っていたのである!!
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!! ちょいとでもこの咲夜に敵うと思ったかこの間抜けがぁ〜! 『スタンド』は『スタンド』でしか太刀打ち出来んということ知らないのか??」
すたんど・・・・・・?? 何のことだ、一体、彼女は何を言っている?
い、いや、そんなことより。この全身を覆う氷! きょ、極低温だッ! マイナス5度とかそんなもんじゃあない! 寒いという感覚ではなく、痛いという感覚さえもない!! ま、まずい・・・・・・意識が・・・・・・。
「――――貴様にはもっとも残酷な死を与えよう・・・・・・死の忘却を迎え入れよ!!!」
咲夜さんがそう言って手に力を込めたのが分かった。
ま、まさか・・・・・・!!
「URRRRRRYYYYYYYY!!!」
ガッシャーーーーz_____ン!!!
私の体は――――。
「・・・・・・ふん、この力。美鈴に試すには少し強すぎたようだ・・・・・・。まぁいい。時間はたっぷりとあるわ・・・・・・」
そう言い残して咲夜さんはどこかに行ってしまった。
全裸の私を残して。
(・・・・・・何で全裸?)
* * *
紅美鈴 再起不能!(恥ずか死)
* * *
永遠亭に舞台は戻る――。
「さて、朝ご飯にしますか。今日の当番は僕でしたね」
「そうね、あたしゃ姫様を起こして来るわ」
ジョルノの一言でその場は解散となり、てゐは姫様――――蓬莱山輝夜の寝室へと向かっていった。
「・・・・・・優曇華、体調は大丈夫かしら?」
「あ、もう大丈夫です。というか、特にスタン
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