銃弾と氷殼 そのA
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んて言葉。後から思えば完全なNGワード。
しまった、と思う間もなく美鈴は身構える――――。
「私の『時を操る程度の能力』だけを、欲しがっているじゃあないのよォォォオオオオオオオーーーーーーー!!!!!」
一瞬の後、冷気が一気に私を襲った!
「・・・・・・!? ぐ、あああああ!?」
全身が凍り付きそうな圧倒的『冷気』! 力を緩めてしまえばその箇所から一気にピキピキと凍ってしまうであろう『力』! 溜まらず私はジャンプで後退する!
十数メートル離れた地点で冷気は急激にその力を弱める。なるほど、あの力には適応範囲があるらしい。弾幕よりも狭いが、360°全てをカバーする『能力』!
「URRRYYYYYYYY!!」
ふと前を向くと咲夜さんは前傾姿勢を取り、ダッシュを始める! 彼女の氷のスーツの足の裏部分はブレードになっており、走ると同時に地面を凍らせることで爆発的な推進力を得ているのだ!
は、速い!!
「貴様等紅魔館の連中にはこの私の『時を操る力』は必要なしッ!! この全てを氷の世界へと誘う『ホワイトアルバム』のみで圧倒してくれるわッ!!」
「く、くっそおおお!!」
一気に彼女の冷気の及ぶ射程距離内に詰められてしまい、再び全身を寒さが襲う。私は後退しながらスペルカードを取り出し、発動。
「スペル! 『彩符「彩光乱舞」』!!」
瞬時に私の周りに虹色の弾幕が展開される。が、咲夜さんはお構いなしに突っ込んでいき――――。
ズガガガガガガァン!
ほとんどを被弾してしまった。
「・・・・・・あれ? 避けなかった・・・・・・? まさか、やったか?」
と、私は動きを止めて弾幕の巻き上げる土煙で視界が悪くなった方に目を凝らす。するとそこには・・・・・・十六夜咲夜は普通に立っていた。
(無傷ッ!? そんな、一体どんな硬度なの、あの氷の鎧は!?)
「・・・・・・ふふふふふ、ははははははは!!」
咲夜さんは右手を顔に当てて突然笑いだし。
「・・・・・・」
止まった。そして左手をこちらに指さすように向けて、見下しながら気持ちよさそうに言い放つ。
「貧弱、貧弱ゥッ!!」
「ぐっ、くそッ! だったら、直接攻撃してやるッ!」
私の弾幕は攻撃が通らない。だったらスペルで強化したキック、名付けて『波紋蹴り』でその鎧を砕いてやる!
「くらえっ! 『波紋蹴り』!!」
全力で相手に飛び込み、スペカで強化した両足をさながらドロップキックのように相手に叩き込む。これを破った妖怪は一人としていないッ!
「・・・・・・ククク、いいのか美鈴・・・・・・その技は、死亡フラグだぞ?」
だが、咲夜さんはニタリと笑みを浮かべながら私の『波紋蹴り』を簡単に両手で受け止める。
「やはりな。このまま全身を・・・・・・
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