銃弾と氷殼 その@
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無慈悲にも彼の体内へと入ってしまう。直後に猛烈な眠気が彼を襲い始めた。
永琳は段々と弱くなる彼の瞳の力を見て顔に手を当てて目を閉じさせた。
これで、この男は全く無害な存在になった、そう確信し彼女は部屋を出ていく。
――――だがッ!!!
彼の中の圧倒的邪悪はッ!
記憶の崩壊という圧倒的な薬の力に全力であらがった末に!!
再びもう一つの人格を作り上げたのだッ!!!!
名をヴィネガー・ドッピオ!!
天才医学者、八意永琳は彼の底知れない悪意を見誤った!!
それが幻想郷の今後を左右するッ!
* * *
八意永琳が部屋を出ていった1時間後、鈴仙とディアボロの眠る部屋から突然小さな声が聞こえた。
「・・・・・・! ・・・・・・ン! ・・・・・・!!」
それは鈴仙の耳元でしている。一体誰だろうか、せっかく気持ちよく寝ていたというのに、まさかまたてゐのいたずらだろうか。
「う・・・・・・う〜ん、うるさい・・・・・・よ、てゐ・・・・・・」
「・・・・・・! ・・・・・・ェヨ! ・・・・・・キロ!」
だが、何となくてゐの声とは違う気がする。ちょっと片言なのかな?
「だから、静かにしてよぉ〜・・・・・・zzz」
かまわず鈴仙は寝返りを打つ。しかし、てゐはそれに併せて移動したのか、すぐに反対側の耳元で騒ぎ立てた。
「・・・・・・キロヨ! ・・・イセン!」
「・・・・・・ヤク! ハヤク!」
「レイセン!」
「ううううううるさーい!!! ちょっと、てゐ! まだ真夜中・・・・・・じゃ、な・・・・・・い」
流石に啖呵を切った鈴仙は飛び起きててゐを叱り飛ばすが、目の前には誰もいない。
「んん〜? 何だったの? 夢? いや、でも夢にしては・・・・・・」
と、鈴仙が首を傾げていると。
「ダカラ、ユメジャネーヨ!!」
「オキロッテイッテンジャネーカ!」
「ミ、ミンナ・・・・・・レイセンコマッテルヨ・・・・・・」
「ウルセー! オレタチャハラガヘッテンダッツノ! イツマデモレイセンガヨバネーカラ、コッチカラデテキタッテノニヨー!」
「ハラヘッタゾー! レイセン、メシ!」
「メシ! メシ!」
唖然とした。
鈴仙はかなり唖然とした。
何故なら彼女の耳元には――――。
「なにこいつらーーーーーーー!!!!!!」
六匹の親指ほどの大きさをしたてゐが居たからであるッ!!
* * *
現在の幻想郷:スタンド使い/スタンド名
ジョルノ・ジョバーナ/『ゴールド・エクスペリエンス』
鈴仙・優曇華院・イナバ/『セックスピストルズ』
十六夜咲夜/『???』
ディアボロ/無し
* * *
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