銃弾と氷殼 その@
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来てほかの妖精メイドに家事を手伝って貰っているが、こと上手くいかず結局このように咲夜が全て尻拭いをしている。
「す、すみませんメイド長・・・・・・! 私たちが無能なばっかりに・・・・・・!」
「お、お嬢様方のお皿は私が片付けますので!」
「・・・・・・お願いするわ。料理は私が全部作り直すから・・・・・・」
咲夜は料理を全て同時に進めながら妖精メイドたちの失敗を笑顔で許した。
だが、彼女の内心はおそらくこんな感じであろう。
(ふざけてんじゃあねぇー!!! やってられるか料理の作り直しなんてよぉーーーー!!! クソックソッ! てめえら無能妖精たちのせいで私は何で毎日毎日家事労働地獄の目に遭わされなきゃならねーんだ! とんだブラック企業だ! 外は赤くて中身は黒い、まるでBAD APPLE!!(腐った林檎)! 何も面白くねぇええええええ!!!)
「・・・・・・これ、紅茶の入れ直しと炊き立てのお米。スープとメインディッシュも出来次第すぐにお嬢様たちの元へ! 急いで!」
心ではそう思っても行動はお嬢様のために、流石は咲夜さん。瀟洒なお人だ。(意味違い)
しかし、そんな日々がかれこれ10年続いてきた・・・・・・。彼女の心と肉体はすでに臨海突破爆発寸前5秒前。
(辞めてやる、もう、こんなところ・・・・・・)
「咲夜ー! ドレッシング取ってきてー!」
「咲夜ー! 紅茶がちょっと甘過ぎー!」
「咲夜ー! スープまだー!?」
(もう、もう!!)
「咲夜ー! ソコノシオトッテクレルー!?」
「咲夜ー! コウチャコボシチャッタワー! ナンカフクヤツモッテキテー!」
(辞めてやるんだからぁああああああ!!!!)
「咲夜ー!」
「咲夜ー!」
「咲夜ー!」「咲夜ー!」「さくやー!」「さくやー!」「さくやー「さくやー「サクヤー!」「サクヤー」サクヤー「さくやー」サクヤーサクヤーサクヤー!サクヤー」サクヤーサクヤー「さくやー」
「「咲夜ー!」」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
しーん・・・・・・。
突如として紅魔館は静まり返った。なぜなら厨房で包丁を持ってドレッシング片手に紅茶の味見をし、塩の袋を開けてエプロンポケットから布巾を取りだそうとしていたメイド長が突然叫んだからである。妖精メイドたちは唖然とし、二人のお嬢様方も彼女の名前を呼ぶことを止めてしまった。
(・・・・・・あ、やっちゃった・・・・・・)
しばらく静寂が続き、その中で咲夜は突然自分が叫んでしまったことを後悔してしまう。
どうしよう、すぐに謝らなきゃ・・・・・・と咲夜が思いスープと肉とドレッシングと紅茶と塩と布巾を持っ
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