銃弾と氷殼 その@
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ロは訝しむが、体が動かないのは事実。ジョルノが攻撃してこないならばそれなりの『理由』があるはずだ、と思った。
そしてこの女の言葉を察するところ、どうやら自分は死に『かけていた』という。『死んだ』のではない。つまり、『死ななかった』ということである、とも思っていた。
何かが――――何かが彼の死のサイクルを狂わせているのだ。
「さて、優曇華」
首も動かせないディアボロはその恐らくは優曇華と呼ばれている少女と師匠と呼ばれていた女、そしてジョルノの会話を聞いていた。
「あなたの脳内に埋め込まれた謎の円盤だけど・・・・・・」
「はい?」
と、鈴仙は耳と首を折り曲げる。
「ここにおそらく同じものが」
そう言って永琳は懐から一枚の円盤を取り出した。
直後にディアボロ――――少し遅れてジョルノと鈴仙がそれに反応する。とは言っても体が動かせないディアボロはうっすらと感じ取っただけだが。
「そ、そうです師匠! その黄色い円盤! まさしく池に落ちて拾い上げて手から滑り落ちたと思ったら私の脳内に入っていった円盤と同じ! 一体どこでそれを!?」
「・・・・・・この感じ・・・・・・! 何か、やっぱり危険な感じがするッ!」
二人は似た感じの反応を示すが、ディアボロは思った。
(ス、スタンドDISC!? なぜそんなものがここに・・・・・・いやッ! それよりも、分かる!! 俺には、あのDISCの中にどんな能力があるのかッ!)
なぜなら――――そこには彼の精神が閉じこめられていたのだから!
「・・・・・・『キング・クリムゾン』と、書いてあるわ。おそらく、この円盤の名前なのでしょう」
そう! そこにはディアボロのスタンド、『キング・クリムゾン』が閉じこめられていたのだッ!
(ぐ、クソ! 何故かは分からんが『キング・クリムゾン』がここにあるんだ! 何としても取り返さなくては・・・・・・だが、体が動かんッ!)
「『キング・クリムゾン』ですか・・・・・・。ところで、鈴仙の方には何て書いてありましたか?」
すると鈴仙は「うっ」と一言うなって。
「わ、分かんないわよ。そんな余裕なんて無かったし」
「レントゲンでも見えないわね・・・・・・。これはよく調べる必要がありそうだわ」
そういって永琳は――――。
「そろそろ貴方たちももう寝なさい。優曇華は大事をとって、ジョルノ君は明日から優曇華の分まで働いてもらうから。――そこのもう一人の患者の相手は私一人で十分だわ」
優曇華とディアボロのベッドの間にある仕切りカーテンを閉じて言った。
「分かりました・・・・・・おやすみなさい師匠」
「おやすみなさい」
「おやすみ二人とも」
二人は素直に永琳の提案に従い、ジョルノは自分の部屋に戻っていき、鈴仙は布団を被った。
それを見て永琳はディ
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