プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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おおおお!?」
鈴仙はひどく狼狽し、血が吹き出るほど頭をかきむしるが先ほど埋め込まれた円盤が出てくることはなかった。
「どうしたの優曇華! 叫び声がしたけど・・・・・・」
と、そこに永琳が飛んできた。
「え、永琳さん! 大変なんです、鈴仙の頭に・・・・・・!」
「じじょおおおおおおおおお!!! 私死んじゃいますうううううう!!!!!」
ジョルノの声は焦りと動揺が入り交じり、鈴仙は鼻水垂れ流し、頭から血を噴き流しで大泣きしながら永琳の元へとかけていった。
「・・・・・・な、何が起こったかは分からないけど、二人ともこっちに来なさい! 優曇華、歩けるわね?」
永琳も鈴仙の焦りようには驚き、流石に面食らっているのだろうか。鈴仙は泣きながらこくこくと頷き奥へと入っていく。ジョルノもそれに続いて永遠亭に戻っていった。
「し、師匠・・・・・・えぐっ、すん、私、どうなっちゃうのかなぁああ・・・・・・」
「・・・・・・まだ何とも言えないわ。X線で検査すると確かに何か円盤状の物体があなたの脳内には存在しているようだけど・・・・・・」
永琳は医務室で横になる鈴仙の隣に座り、さきほど撮影したX線写真を見てうなった。
「僕のスタンドでも取ることが出来ないだなんて・・・・・・」
ジョルノは苦々しい表情をして申し訳なさそうに呟いた。
「まぁ、あなたの能力は・・・・・・たぶん優曇華の頭を割る羽目になるわよ」
「ひいいいい!」
「落ち着いてください、鈴仙。そんなことしませんってば」
訳の分からない恐怖に当てられて、永琳の冗談(?)にも悲鳴を上げてしまう鈴仙。ジョルノは大変に申し訳なかった。
自分が取りに行けば、こんなことにはならなかっただろうと。
「ジョルノ君」
「え、はい? 何でしょうか?」
そんな様子のジョルノを見て瑛琳は口を開いた。
「自分を責めても仕方がないわよ。今は幸い、優曇華には何の害悪は起こっていない。もしかすると、無害な物質かもしれないわ。・・・・・・私の医学を持ってしても正体不明だなんて、少し悔しいけど」
「・・・・・・」
「それと、優曇華」
「は、はい?」
「あなたは絶対私が救い出すわ。私が患者を死なせたことがある?」
「・・・・・・ッ」フルフル
永琳の柔らかな笑顔と自信のこもった言葉に鈴仙は首を横に振った。
「よろしい。大船に乗ったつもりでいなさい。――――じゃあ、ジョルノ君。優曇華をちょっと見ててね」
「あ、分かりました・・・・・・どこに行くんですか?」
「ちょっとね。――気になることがあるの」
そう言って永琳はその場を後にした。
「鈴仙」
「・・・・・・」
永琳が部屋を出てしばらくした後、ジョルノは横になって目を赤く腫らしていた鈴仙に声をかけた。
「これが君た
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