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ボスとジョルノの幻想訪問記
プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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かる笑顔でてゐを見下ろした。
「あ、えーと・・・・・・あの、永琳様? まずはそのウィンウィン動く不気味な長い棒をしまってくれませんか・・・・・・?」
「ダメよ」
「ひいいいい!!! ゆ、許して助けて神様ァ!! もう悪いことしません! 落とし穴も1日5個までにします! だから、助けてぇええ!!」
「この幻想郷じゃあ神も仏も妖怪も医者も等しく平等よ。観念してケツの穴を出しなさい。そーれウィンウィンウィンウィン」
「穴ですか! うわ、ちょ、な、何をするだァァァァアアッー!!」

*   *   *

 私は永遠亭の入り口の反対側にある縁側に来ていた。
「はぁ〜」
 何だか最近運がない気がする。てゐの罠にはすぐに引っかかるし、お給料は貰えないし、助手の座は奪われるし。
「何ため息ついてるんですか、鈴仙」
 と、すぐ背後で聞き覚えのある声がした。思わず耳を立ててしまう。
「ジョ、ジョルノ・・・・・・いつからここに?」
「今さっきですよ。永琳さんに言われてあなたを連れ戻してくるように言われたんです」
 ジョルノは若干あきれ顔でそう言った。
 こいつはジョルノ・ジョバーナ。最近永遠亭付近に流れ着いた外来人である。そして何故かは知らないが記憶喪失だと言う。
 そして、スタンドという能力が使えるらしい。私や師匠には見えないが。
「ふん、いいわよ。あんたに呼ばれなくても行くつもりだったし」
「とは顔は言ってませんよ。ほら、頬を膨らませてないで戻りましょう」
「そ、そんなことしてないし! そもそも今師匠が必要としてるのは私じゃなくてあんたでしょ!」
「・・・・・・本当にそう思ってるんですか?」
「え?」
「本当にそう思っているのか、と聞いたんです。もしそう思っているなら、それは彼女に対する侮辱だ」
「・・・・・・それって師匠があなたより私の方を必要としてるってことかしら? 笑わせないで、給料も貰えてない私が師匠の役に立っているわけが・・・・・・」
「ありますよ。というか、おそらく鈴仙は僕どころかてゐよりも彼女に信頼されているはずだ」
「そりゃてゐよりかは・・・・・・まぁ、アレだけど」
「逆に羨ましい限りですよ。お金じゃ結べない主従関係が今の君たちには成り立ってるんですから。――――外の世界じゃほとんどありえなかった、奇跡のような関係がね」
「・・・・・・」
 どうしてこいつはここに来て間もないのにこんなクサイ台詞が言えるのだろうか。スタンド使いってのはみんなこうなのか?
「まぁ、そうだね」
 頷ける私もある意味こいつの影響を受けていると言えるのだろうか?
「そもそも師匠とは月からの関係だから、あんたみたいな私と師匠の間に生えた雑草には負けないから」
「雑草ですか、酷い言われようですね・・・・・・でもその表現はなん
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