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ボスとジョルノの幻想訪問記
プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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やかんや言い合いながら男の救出を始めた。

*   *   *

「はぁ、なるほどなるほど。ご苦労鈴仙、てゐ。あと1分遅れてたら間に合わなかったでしょうね。特にあなたたちの首が」
 その女性は地べたに正座する鈴仙とてゐににっこりと微笑みながら言った。
 彼女は八意永琳。彼女の医学薬学は世界一ィィィィィ! と言われている。鈴仙の直属の上司だ。
「「いや、だってそれはこいつが」てゐが」
「どっちもどっちよ。――――私は病気なら何でもござれだけれど、外的な裂傷・出血・欠損などにはうとい方だから、『彼』がいてくれて助かったわ」
 と、永琳は手で顎をさすりながら言った。その時だ。
「永琳さん、大体は終わりました。腹部を複数貫通した患者なんて初めてですから非常に大変でしたけど・・・・・・あの男に何があったんです?」
 と、正座する二人の背後からこの幻想郷には似つかわしくない珍妙な髪型と髪の色をした15歳前後の少年が現れた。
「あら、ご苦労ジョルノ君。あなたの給料はこの二人から差し引いた給料分上乗せするわ」
「ええ!? そんな師匠殺生な! そもそも私に給料とかあったんですか!?」
「私はそもそも人間からいろいろ貰える(騙し取る)から給料はあまり使ってないウサね」
「ええ!? てゐも貰ってるの!?」
 鈴仙はお小遣いさえもほとんど貰っていないのに、と言いたげな目で永琳を見つめた。
「それはあなたが欲しいとか言わないから」
「えええええ!? ジョルノも何か言ってよ! あんたもまだ貰ってないわよね!?」
 その言葉にジョルノと呼ばれた少年は眉をしかめて。
「鈴仙、僕はしっかりと日給で貰ってる。そもそも鈴仙は仕事をしてるんですか?」
「ギギギギギギギギ・・・・・・!!」
 彼の素っ気ない態度に思わず怒りを露わにするが、当のジョルノはそしらぬ顔。
「も、もういいわよ! 私は師匠の奴隷じゃないのにー!!」
「あ、逃げた」
 てゐがそう言うがもう遅い。鈴仙は文字通り、脱兎の如く部屋から飛び出した。
「・・・・・・何だか可哀想ね、あの子。ジョルノ君? 様子を見てきてくれるかしら?」
 永琳はため息をついてジョルノにそう言った。
「分かりました」
「あぁ、あと」
 と、永琳は早速部屋を出ていこうとするジョルノを呼び止めて。
「あの子はあれでも精一杯だから、助手同士仲良くしてね?」
 笑顔で言った。それに対してジョルノはふっと笑って。
「・・・・・・それも分かってますよ。彼女の頑張りは大体理解できています」
 そう言い残して彼は部屋を出た。
 めでたしめでたし。
「――――じゃあないでしょ。てゐ」
「ギクッ」
「なにがめでたしめでたしなのかしら? 一般人に怪我をさせた元凶はあなたらしいじゃない??」
 永琳は陰のか
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