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ボスとジョルノの幻想訪問記
プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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過して、竹林から悲鳴がやんだ。

*   *   *

 時刻は少し遡り――――。
「ふんふふんふふーん♪ 落とし穴、おっとしあなー♪ 今日も鈴仙ひかかってくれるかなー♪っと。よしよし、これで10個目が完成ウサ! そろそろ瑛琳様が私を心配して鈴仙を派遣する頃ウサね。適度に足跡も残しといたし、この辺で隠れて・・・・・・ん??」
 ご機嫌そうに鼻歌を歌いながら落とし穴(竹槍設置ver)をしかけ終えた妖怪兎、因幡てゐはあることに気がつき特徴的なうさみみを揺らした。
「およおよ? なーんであんな所に人が倒れているのかしらん。さっきまではいなかった筈なのに・・・・・・って、起きあがった」
 とっさにてゐは近くの竹藪の中に身を隠した。するとその人間(変な髪ー!)は何かぶつぶつと呟いて一歩を踏み出した。
「・・・・・・あっ、そっちは罠が」
 と、てゐが言う前に男は落とし穴に見事に引っかかってその場から消えた。そして直後に断末魔の悲鳴が聞こえる。
「ぐぅあ! うおおおおおああああ!! がっ・・・・・・ぐううううああああああ!!!!」
 てゐはその声を聞きながら何となく悪い気がしたが「引っかかった方が悪い」と思い直し、鈴仙が来るのを待った。
 ちなみに、鈴仙とは因幡てゐの上司(年齢的にはてゐの方が断然上)である鈴仙・優曇華院・イナバのことである。
 そして悲鳴が途切れるか途切れないかの時にもう一人の声が聞こえた。
「て〜〜〜〜ゐ〜〜〜〜〜〜!!!!! あんた一般人に迷惑かけて・・・・・・ッきゃああああああああイエエエ!!!??? あぶねええええええええええええ!!!!! 何今日の罠!? 直葬コースじゃん、直葬コースじゃん!!!」
「あ、鈴仙」
 知り合いの声が聞こえたので首を出すと両腕から血を流し、てゐとは少し違ったうさみみの少女が穴から出てきている所だった。すごい息切れしてる。
 ちなみに、鈴仙のうさみみは付け耳である。
「なんだ、両腕だけか」
「なんだとはなんだボケぇええええ!!! 殺す気かあんたああああ!!!」
「いやぁ、鈴仙の一匹や二匹、まぁ殺しても支障はないかと・・・・・・」
「二匹目をどっから持ってきたんだ! ってそうじゃなくて! あんた一般人も巻き込んでるでしょ!? 男の人の断末魔が聞こえたわよ!!」
「それは違うよ! 私は注意したんだけど、その男が私に危害を加えようと・・・・・・!」
 てゐがうるうるした瞳で鈴仙に訴えた。
「・・・・・・ま、まぁそういう理由なら・・・・・・」
「(ちょろい)」
「と、とりあえず助けるわよてゐ! 医者の弟子が人殺しなんて師匠に知られたら事だわ!!」
「あ、うん。分かった応援してみておくね! その辺で」
「あんたも手伝うんだよこのアホがああああ!!!」
 てゐと鈴仙はなん
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