プロローグ
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粒が?
オイラの名筆を見よ!などと言いながら巻物を取出しってえええ!?なんか体の何倍もある巻物取り出しやがった!てめぇもしや四次元ポケットもってんな!!
しかも巻物投げたし(どんな筋力だ)、アマテラスの顔に落ちるし、絵、うまかったし……な、なにものだ?この豆。
豆はアマテラスの鼻先に飛び乗る。
不景気なツラした毛むくじゃらァ!などとアマテラスに言っている。
狼の不景気なツラってなんだ?豆には分かるのか?
白野威の像にソックリだなとか言おうとした所で……
あ、アマテラスが豆を食べた。こら!吐きなさい!そんなお腹壊しそうな豆食べちゃだめでしょ!!
アマテラスはちゃんと吐き出した。いい子や。
そして今度は赤くなったよ豆。えんどうから小豆に進化ですか?
何か刀?らしきもの抜いたよ、針より小さいサイズの。
名刀電光丸で――とそう言った時だった。周りが一瞬紫色になり、空気が変わり唸り声がする。
豆、イッスンはアマテラスの鼻先に乗る。
なんだ!?あの唸り声はといまさら異変に気付く。
いまさら気付いたのか……俺?俺は気付いてたよ、かなり最初の方から。
村を蘇らせ給え!とアマテラスに言うとサクヤ姫が光り始め、桃色の光が舞う。
桃色の光が消えた時、一本のでかい果実のついた枯れ木が出現した。
その代わりサクヤ姫の姿が消えていた。
おかしな事言ってたなァ?村の魂を果実の中に守ったとか……などと豆が言う。
確かにわかんねぇな。なんだ?村人達は今、魂抜けてんのか?
でもあの高さじゃ何か特別な力でもない限りどうやっても届かないぜェって豆は言う。
そうだよな、でも、サクヤ姫はアマテラスなら大丈夫と思ったんだろうな。
そんな事よりどうしてこんなに真っ暗なんだァ?と疑問に思い始めた。
「わかんねぇ、サクヤ姫が説明し忘れたんじゃねぇか?」
「ぼやっとしてんなぁ姉ちゃん、ところで何で狼なのにしゃべってんだィ?もしかしてオイナ族かい?それにしちゃあお面がねェが?」
「オイナ族?俺は人間で、二度寝したら別世界に来てなぜか狼になっていた。自分でも何言ってるかわかんねぇが、これだけは言える……俺の名は、白渡久桜だ!!」
「わけのわかんねぇ説明だがテンション高けぇな兄ちゃんよォ!でも、なんか気ィ合いそうだなァ!」
「そうか、俺もだ豆」
「豆じゃねぇ!イッスンさまでィ!!さっきも言ったろ!」
「いやぁ、どうしても豆に見えてな……」
「だから豆言うんじゃねェ!!」
「すまんかった。豆」
「がーーーー!!」
完全に真っ赤になった豆もといイッスンが電光丸で攻撃してくる。
うん、ちくちくと地味な痛さです。当たるのは嫌なので逃げ回る。
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