プロローグ
[2/4]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ー!!どうなってんだ?これ!?」
「その方は、我らが慈母。大神アマテラス様。鏡は神器、真経津鏡というもの」
そう言ってサクヤ姫も近づく。
「大神アマテラスに神器?……って美人さんが浮いてる!?」
「私は木精サクヤ姫といいます」
「精霊!?んー、ここは夢の中か?でもさっきの痛みリアルすぎるし……」
「ここは夢の世界ではありませぬ。ナカツクニにある神木村というところ」
「ナカツクニ?神木村?俺、さっきまで自分の部屋で二度寝していたんだが?」
「少し、お聞きしたいのですが」
「?なんだ」
「慈母と似たお姿。慈母となにか関係が?」
「わん!」
アマテラスがじーっとこちらを見て吼える。
「ん?この犬と似た姿?俺のどこがそんなに似て……えええええ!!」
「わふっ!?」
「ど、どうしたのですか?」
「お、俺、犬になってるぅぅぅぅぅぅ!!」
「落ち着いてください!それに慈母は犬ではなく狼」
「じゃあ、俺、狼になってるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「二回もやんなくていいです!!」
「おいおい、俺は人間で普通の高校生だったはずだが?」
「貴方は人間だったのですか?」
「れっきとした人間だったと思うが……捨て子だったけど、さすがに親が狼だったなんてないだろうよ」
「それはないはず、でも、貴方からは強い力を感じまする。どうか、慈母の力になってはもらえませぬか?」
「んー、一般人の俺に何かできる事があんなら手伝うよ。なんかここ俺のいたとことは別世界っぽいし、帰り方わかんないし」
俺がそう言うとアマテラスは尻尾を振り、サクヤ姫が嬉しそうにする。
「わん!」
「感謝いたします。そういえば、まだ、貴方の名を聞いてないですね」
「俺は白渡久桜。久しい桜と書いてくおうと読む!!」
「久桜……貴方にはアマテラス大神と共にこのナカツクニに蔓延る闇を払い、悪しき物どもを成敗し、そして……?おやこれは何ぞ?急に懐がこぞばゆく……」
そうしてくすぐったそうに笑い始めるサクヤ姫。俺とアマテラスはじーっと見ていると、サクヤ姫の胸から緑色の光が飛び出す。それが何かサクヤ姫の態度を見る限り知ってるらしい。
アマテラスはいきなり跳ね始めた緑の光に驚き警戒する。なんだあれ?
っていうか美人の胸の中に入っていたなんてうらやm……げふんげふん。とにかくけしからん!!
お前また私の懐で昼寝を……?ってサクヤ姫が言う。
ま、またー!?て、てめぇ……まただと?普通ならばそんな所で昼寝なんてできないと言うのに……
「うおっ!?なんかまがまがしい殺気が……」
と言いつつイッスン様でィ!と名を名乗る。
旅絵師?あんな小さな豆
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ