1部
33話
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れにしても、ヒジリがそこまで言う相手って始めてかもね」
「何がだ?」
「さっき言ってた不確定要素の事だよ」
「……伝説の三忍が相手では私の小細工など塵芥も同然だ」
「えっと、サクラちゃんが言ってた大蛇丸だっけ?同姓同名か偽物ってオチじゃないってこと?」
「その辺りはどうでもいい。本物だろうが偽物だろうがその力は桁違いであり、その思想もサスケの呪印から察するに十二分に危険。そうなればその者の真贋などどうでもいいだろう?」
「それもそっか……綱手様だったらお会いしたかったんだけどなー」
テンテンは三忍の内の一人、綱手姫に憧れていたのだったな。
彼女に憧れて医療系統の術を修めようとした結果、チャクラコントロール面での適性を欠いていたらしく挫折。得られたものは人体に関する解剖学的知識やらで、忍具使いとしては急所やらへの知識といった面では役立っている。
彼女曰く、途中から人体標本は的に見えてきたそうだ。
うむ、彼女は根っからの忍具使いだな。
「……今、物凄い失礼な事を考えなかった?」
「いや、全然」
これは失礼な事ではなく、至極真っ当な評価なのだからな。
制限時間の終了を知らせる合図と共に、私達はそれなりに開けた部屋に他の受験者共々集められた。
ざっと見たところ、残った面子は見知った顔がやたらと多かった。ナルト達の班、ヒナタ達の班、あれから死に物狂いで巻物を集めたのか音の班、当然というべきか砂の三人組、面識は無いがコンビネーションという点では里でも有名な猪鹿蝶の三人組。
そして……上忍クラスの一人と下忍クラスが二人の班、ずば抜けたあの男は確か薬師カブトだったか?弱った風に見せかけているがチャクラコントロール、体の鍛え方、その両方が理想的な形で纏まっている。
タイプで言えば幻術タイプか医療タイプ、それともその両方か。
大蛇丸といいカブトといい今回の試験は一体なんなのだ?
「まずは第二の試験、通過おめでとう!」
私の思考を他所に、中忍第二試験の試験官であるみたらしアンコは労いの言葉を告げた。
「それではこれから火影様より、第三の試験の説明がある。各自、心して聞くように!」
「うむ」
彼女の首の呪印に施された術式から察するに、既に大蛇丸の件は火影に知れていると言ったところか。
「これより始める第三の試験。その説明の前にまず一つだけ、はっきりお前達に告げておきたい事がある。
この試験の真の目的についてじゃ。
なぜ同盟国同士が試験を合同で行うのか?同盟国同士の友好、忍びのレベルを高めあう、その本当の意味を履き違えてもらっては困る。
この試験は言わば同盟国間の戦いの縮図なのだ」
まぁ当然だろう。同盟など所詮は次の戦争への準備期間でしかなく、それが整えば昨日まで友好関係だった里を喰い
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