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Fate/staynight/the/crossovermoment
聖杯戦争逆光編
終末の禁忌
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ば即刻・・・殺すでしょうね」
寒気が悪寒が身体全体に流れた。俺は傍観者だ。聖杯戦争を見届ける者だ。参加してる訳じゃない。
でも・・・敵は躊躇しない。僅かほんの僅かでも魔力を感知されれば殺す。以前、俺は・・・それで殺され掛けた。魔術回路『LOST・ZERO』が能力で一命を取り留め、新たな能力に覚醒したが殺され掛けた事実は変わらない。
「一般人が虐殺される事も想定。
一応、一般人に手を出せばルール上では聖杯戦争に必要ない部外者と判断され失格なんだけど失格を拒めば失格を取り消せるの」
「失格の無効化ですか」
「罪の重さを甘く見ると・・・人間は誰でも殺す」
英霊『アーチャー』は言う。
「自分の意思で失格を取消す。
その場合は他の『マスター』が一時的に協力、共同戦線で部外者を排除する。
殺すか・・・霊呪を破壊するかの二択で部外者は聖杯戦争を降りる」
聖杯は望を叶える願望器と言われているが生き残った者は聖杯に何を願ったのか?モオズ・アカラトは何を願ったのか?今現在参加者の人間達は何を望んで聖杯戦争に挑んでいるのか?傍観者の俺には解らない。聖杯戦争をモオズ・アカラトと見届ける俺 神崎 斬叶には絶対に解らない。逃げた償いを返せない吸血鬼モドキの俺に・・・知る権利なんて・・・ないんだ。
「聖杯戦争参加者は手に『霊呪』を宿してる。
それを元に『マスター』か判断するのが傍観者の『重要な仕事』よ」
落ち込んだ俺を見て遠坂は言った。
「君は君の役割が有る。
君が何を隠してるのか知らないけど・・・クヨクヨしても何も変わらないわ」
俺は・・・・数年前と何も変わらない。身体は成長した心も成長した頭脳も成長した魔術回路も成長した魔力も成長した。以前の俺は『現在』『過去』『未来』を捨て違う自分を見出した。救われた命を地に返す。必要な物を集める為に犠牲・・・殺した。大義名分?建前?論外だ。案外、俺は『アーチャー』と何も変わらない『偽善者』かもな。守る為に『殺す』繰り返された現実を犠牲に・・・俺は変わった。以前と何も変わらないが何か変わった。
自分では気付けない『何か』が俺の中で変わった。
「聖杯を勝ち取る魔術師は誰なのか〜楽しみニャ〜」
炬燵の下で丸く防御体制を保ったモオズ・アカラトは寝言を呟いた。
「呑気に気ままね」
モオズ・アカラトが現世に留まる理由は『真聖杯戦争』に出現する可能性を持った英霊を見定める為だ。今回の聖杯戦争終了後『真聖杯戦争』が開幕するらしい?が聖杯戦争優勝者 聖杯戦争で活躍した英霊のみ参加出来る強者の宴らしく。普通の『英霊』は参加出来ない。
遠坂 凛『アーチャー』も知らない『真聖杯戦争』の実態は、どんな物なのか?

記憶を曖昧に単純に合理化出来れば脳内スペックは優れるのか?記憶を削除・感情を削除すれば魔術師の才能は開花するの
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