アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十話 前人未到のクエスト
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!!」
「ほかの奴らも一緒か?」
やる気十分というようなリズベットと恐がりながらもリズベットに同意するシリカの言葉を聞いたソレイユは残りの二人に問いかけ、アスナとルナは首を縦に振った。それを見たソレイユは大きく溜息を吐き、頭を軽く書きながら一同に告げた。
「わかった。だが、あんまり無茶はするなよ。それから、転移結晶の準備は大丈夫か?」
ソレイユの言葉に頷く女性一同。それを見たソレイユは一度頷き行くぞ、と一声かけて扉を開けていく。最初に眼に入ったのは、光を反射する鮮やかなやまなりの鉱石だった。しかし、それは鉱石でないことが直後に判明した。
山なりの鉱石に思われていたそれは、ソレイユたちがボスフロアに入ると地響きを立てながら砕け散っていった。その中から現れたものは、皮膚がダイヤモンドで彩られた西洋龍であった。ソレイユがカーソルを合わせてみると、名称が表示された。
≪The Diamond Dragon≫
「・・・・・まんまだな」
その名称を見たソレイユが感想をボソッ述べるとダイヤモンドドラゴンは大きく咆哮をあげた。それに感化され、臨戦態勢に入るソレイユたちであったが、そこでソレイユの索敵スキルに引っ掛かるものがあった。頭上から何かが下りてきている。
それに気が付いたソレイユは急いでフロアの中央部分に行くようにほかの四人に指示しながら自分もその場から退避する。そして、先ほどまで自分たちがいたところを見ると、そこには死神がいた。黒いぼろぼろなマントを羽織り、顔には凶悪な骸骨の面をかぶり、頭フードをかぶっている。そして、瞳はどす黒い血のようだった。ソレイユは手に持った大きな鎌を構えるその姿にカーソルを合わせてみる。
≪The Soul Eater≫
そう表記される名称を見たソレイユは何を言っていいのかわからなくなった。あまりにも安直すぎる、もっと捻れなかったのか、と場違いにも思ってしまったぐらいである。とりあえず、困惑する四人にソレイユは言い放った。
「こっちの死神さんは俺が相手するからお前らはあっちのドラゴンさんを頼んだ」
「ちょ、ちょっと待ちなさいっ!?ボス級を一人でなんて「リズッ!!」・・・ッ!?」
リズベットの言葉を叫んで中断させるルナ。いきなりのことで驚いたリズベットは言葉を止めざるを得なかったが、そんなリズベットをよそにルナは真剣な表情でソレイユに尋ねた。
「任せても、大丈夫なんだよね?」
「ああ、問題ないよ」
何でもないように言いきるソレイユを見たルナはダイヤモンドドラゴンを見据える。そして、アスナ、シリカ、リズベットに簡潔に指示を出す。
「アスナ、リズ、シリカ、私たちはまずドラゴンに集中しましょう。死神のことはそれからよ」
「で、でも、それじゃあ・
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