暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十話 前人未到のクエスト
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なことはお構いなしのルナの質問に歩いていたみんなの足が止まった。

「だ、大丈夫よ、そんなことあるわけ・・・」

ないと言い切れないリズベット。遺跡の壁を見てみると、古い年代に作られたという設定を出したいためか、所々にひび割れが起こっていたり、砕かれた意味のない柱があったりと崩れてもおかしくないような演出がいくつもあった。
冷や汗を流す女性陣にソレイユは発破をかけることにした。

「なら、早くクエストクリアして出るぞ」

「そ、そうですね!早くいきましょう!!」

「そ、そうよね!さっさとこんなところおさらばしなくちゃね!!」

そういいながら、さきほどよりも速いペースで歩き出すシリカとリズベット。そんな二人を見ていたアスナとルナは苦笑いをしていた。ルナに至っては軽いおふざけのつもりで言ったんだけど・・・、とつぶやいていたが、アスナに冗談に聞こえなかった、と突っ込まれていた。

「まぁ、何はともあれ、さっさと行くぞ」

レベルが足りない二人がどんどん先へ行っていってしまうのを見たソレイユは、アスナとルナにそう告げると走り出していた。二人も後から、走り出し、シリカが見つけた新たな階段を下りるところでようやく追いついた。



もはや、どれくらい潜ったのかわからなくなってきた頃、とうとう終わりは見えてきた。
最終フロアらしい場所一本道であり、どこのボスフロアの手前だ、と言いたくなるような作りが施されていた。高い天井を支えるように装飾を施された円柱が必要最低限並べられており、床には所狭しと言ったように大小さまざまな墓標のようなものが数えきれないほど並べてあった。
松明は今までのフロア同様必要なくかったが、先ほどまでのフロアと比べてあまり明るいとは言えず、回廊一帯に敷き詰められている墓標らしきものを気にしながらも慎重に進んでいき、突き当りに赤褐色の巨大な扉が現れた。

「・・・この遺跡ってエジプト神話でもモチーフにしてんのか?」

「どういうことよ?」

「いや、これって確か、死者の書だった気がするんだよな・・・」

「し、死者の書、ですか?」

「・・・・・・」

聞くからに物騒な名前にシリカがピナを抱きしめながら聞いてきた。しかし、シリカの問いには答えず、首を横に振り、女性陣に向きなおり口を開いた。

「んで、どうするんだ?」

「どうするって?」

「これ、どう見てもボス部屋だろ。挑むのか、帰るのかってこと」

扉をコンコンと軽くたたきながら言うソレイユにリズベットが考える間もなく答えた。

「当然、行くに決まってるでしょ!!せっかくここまで来たんだからいまさらおちおち帰るわけにもいかないじゃないっ!!」

「そ、そうです!!ここまで頑張ってきたんだからいくべきです
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