アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十話 前人未到のクエスト
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いことを理解していた二人は、颯爽とその遺跡を離れたらしい、ということなんだ」
「つ、つまり・・・」
「ああ、ここのマスターに入り口のありかを聞かない限り、その隠れた入り口っていうのは見つからないっていう寸法だろうよ。所謂、二重フラグだったってことかな」
ソレイユの言葉に唖然とする女性陣。そんな女性陣を見たソレイユは苦笑いをしながら、店に入っていく。そのソレイユの後を無言で追うことしか女性陣にはできなかった。
◆
ところ変わって、再び入り口がない遺跡の前にソレイユたち五人はいた。あの後、店に入りマスターの話を聞いたため、ここに戻ってきたわけでる。さっそくマスターに教わった通り、近くの岩場に行ってみるとそこには、周りを利用して隠れるように穴が空いていた。
その穴をのぞいてみると、地下に潜るための階段のようなものがあった。どうやらソレイユの推理に間違いはなかったらしい。
「んじゃ、さっそくいきますか」
ソレイユの言葉に頷く女性陣四人に使い魔一匹。ソレイユは松明をアイテムウインドウから実体化させると火をつけて、階段を下りていく。一本道であるため迷いはしないが、時折聞こえる水が落ちる音が響くたびにアスナはビビッていた。シリカもシリカで怖いためかピナをぎゅっと抱きしめているが、抱きしめられているピナは若干苦しそうであったのはご愛嬌であろう。
ルナやリズベットは特に怖がる様子はなく堂々としていた。ほかの二人とは胆の座り方が違うらしい。ソレイユがそんなことを考えながら下りていくと、一本道の通路のような場所へと出た。通路はそこそこ明るくいため、松明が必要なくなりソレイユはウインドウへ戻した。
「さて、問題はここからか。前人未到のエリアだからな。気を引き締めて行こう」
「「「「はい!」」」」
いつの間にか、リーダー格になっているソレイユだったが本人は気にする様子もなく、通路を進んでいく。
◆
前人未到なだけあって何の前情報がない分いつもより危険度は増してはいるが、五人が一致団結してないものを補いながら進んでいったため、とりわけ危険が起きるようなことはなかった。
この層の安全マージンが取れていないシリカにリズベットは何度か危ない時があったが、それをカバーするようにアスナとルナがうまく立ち回り、ソレイユの的確な指示により事なきことを得ていた。
「この遺跡って下にもぐっていくのね。なんか不思議ね」
「まぁ、今までずっと上に登ってたわけだからな。そう思っても不思議じゃないだろうな、特に攻略組は、な」
「・・・でも、これって崩れないよね?」
この遺跡は先ほどアスナが言った通り、地下に潜っていくタイプの遺跡であった。そのため日の光が届かず、時間間隔がおかしくなって行ってしまう。しかし、そん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ