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俺の名はシャルル・フェニックス
盗人と不死鳥
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の成る木を育ててるようなもの。

眷属には近づけさせないようにしてお姉さん風をふかせて体でも差し出しておけば大人を知らないお子ちゃまなんか一ころだ。

もう金を湯水の如く使うことができる。

自分の将来は安泰だ、と。

もう笑うしかない。

本当に親はいい相手を見つけてきてくれたと、ヴィレーネは笑いを堪えきれず笑った。

ちょうどその時、ヴィレーネの眷属の兵士から通信が入った。

『お嬢、東側に現れました!
僧侶、戦車、女王、金蔓の4ですぜ!』

『西側には兵士が1です』

ヴィレーネの作戦は森には罠を仕掛け、東と西に兵士を魔力が使える者、剣で戦う者、銃で戦う者の3名ずつを進ませ、連絡が入り次第、戦車2名、僧侶2名、兵士2名、そして女王を向かわせる。

騎士の2名は万が一に備えて自分の護衛に。

来なかった方のルートにいる兵士は敵陣でプロモーションしてから、背後に回らせればいい。

それで単純に2倍の戦力で戦うこととなる。

おいたの過ぎる旦那様にはちょうどいい薬になるだろう。

「作戦通りにやりなさい。
西側の兵士に関しては潰してから本陣にいきなさい」

『おう!』

『了解』

そうヴィレーネは指示をだしてほくそ笑みを浮かべた。




◇◆◇◆◇

適当に炎の塊をポーイっと投げる。

適当にだから、敵には避けられる。

牽制程度にしかならない攻撃だ。

だが、まぁ、恋や黒歌に戦闘は任せてるのでこれでいい。

ダダダッ、ダダダッっと見た感じアサルトライフルでこっちを銃撃してくる。

点でしかないし、俺は空を飛んでるので楽々と避ける。

あてたいなら面で撃たねぇとあたらねぇよ。

「恋!突っ込むにゃ」

「……ん」

敵の銃持ち兵士が俺に気をとられてるのをいいことに黒歌が恋を突撃させる。

おい、俺を囮に使うなよ。

一応おめぇらの王なんだが……

そんなこと気にもとめず、恋は体に氣を漲らせ走る。

魔力使いの兵士が氷柱(つらら)のような物を放ち、銃持ちの兵士が銃弾を放とうとする。

「邪魔させるワケないでしょ」

が、氷柱(つらら)は黒歌が左手で放った魔力弾により粉砕され、銃持ちは黒歌が右手で放ったマシンガンのような魔力弾で阻害され、恋の接近を許す。

「――なぁ!?」

「――ック!」

「ハッハッハッ、こんなチビ一人で何ができるって――――うおぁぁぁぁぁ!!?」

「……邪魔」

剣持ちの兵士が何か言いながら前に出てきたが、恋が方天画戟を一振りで吹き飛ばされ、黒歌の追撃が決まり、光に包まれ消えて行った。

噛ませ犬感半端ねぇやつだったな。

ギャグキャラか?

んなわけねぇか。
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