アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第九話 思い出される過去
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いく。
「で、今回はどんな武器がいいの?」
「できれば、いつものより一つ上の・・・・いえ、もう二つ上のランクの武器を希望します!あっ、お金ならあります!」
「う〜ん、なら素材を取りにいかなくちゃダメか・・・」
そういうと、リズベットはチラチラっとソレイユのほうを見ている。その視線を受けたソレイユは、思いっきり大きなため息を吐くと首を縦に振った。
「あ〜、はいはい、わかりましたよ。とってくればいいんでしょ」
「さっすが〜、話が分かるじゃない!」
ソレイユの返事にリズベットは調子よく答えるが、シリカは申し訳なさそうにしていた。
「あの、でも、初対面の人にそこまでしてもらう訳には・・・」
「気にしなさんな、単なる気まぐれだよ」
「でも・・・・・」
「なら、お近づきのしるしにってことでどうだ?」
「は、はい!なら、お願いします!」
ソレイユの言葉に元気よく頭を下げるシリカ。アスナとルナは微笑ましげにそのやり取りを見ていたが、ある疑問がルナに生じた。
「でも、どんな鉱石を取りに行くの?」
先ほどソレイユが納品した鉱石もなかなかランクの高いものであったが、シリカの要望に応えるとなると、鉱石のランクが足りなかった。ルナの言葉を聞いたリズベットは不敵に笑いながら口を開いた。
「ふっふっふっ、それならば問題ないわ。最近出回った噂があるのよ」
リズベットの話では、六十層にある小さな村で受けられるクエストがあり、そのクエストの内容を聞く限り武具素材の入手クエストだという。発生する層が高いため、ランクの高いインゴットが手に入るのではないかと考えたプレイヤーやギルドがこぞって挑戦したということであったが、問題が発生した。クエストのダンジョンに言ってみると入り口が見当たらず中に入ることができないのだという。しらみつぶしに探しても見当たらないので成功者がいない、といったものであった。
「あ〜、それおれも聞いたことあるなぁ」
「私も聞いたことあるけど・・・、誰にもクリアできてないのに私たちにクリアできるの?」
「心配ないわ!なんたってこっちにはKoB副団長様と参謀長様がいるんだから鬼に金棒よ!!」
「そういう問題じゃない気がするんだがな・・・。特に、シリカにリズベット、一番危ないのはお前ら二人なんだぞ。今、レベルいくつだ?」
「六十五よ」
「え、えっと・・・六十一です」
「・・・・たりねぇな。下手したら死ぬぞ」
「そこは、ほら。あんたが守ってくれれば万事OKよ!」
「・・・・・・・・・」
「最初から人任せはだめだと思うんだけど・・・」
「と・に・か・く、ここにいる全員でのぞめば必ず勝機はあるわ!」
リズベットの言葉に言
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