アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第九話 思い出される過去
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いからそれ消して!!そんな写真ばらまかれたら外歩けなくなっちゃうよ!!」
「安心しろ、ばらまくつもりはない」
「そ、それじゃあ・・・」
「ああ、売り上げの三分の一はお前のものだ」
「そういう意味じゃなーい!!」
暗に、ばらまかずに売るつもりである、というソレイユにアスナが鬼気迫る勢いで抗議詰め寄るが、頭に猫耳をつけ、スカートの下からのびる尻尾の鈴をリンリン鳴らしながら、涙目で詰め寄られても威厳のかけらもなく、逆にかわいいだけである。
そこへ、アスナの行動を笑いながら見ていたルナがソレイユに気になっていることを聞いた。
「ねぇ、ソレイユ。私は似合ってる?」
「よぉ、ルナ。似合っててかわいいよ」
「えへへ、ありがと」
ソレイユに褒められ、顔を赤らめながら嬉しそうにほほ笑むルナ。それを見た今まで笑いながら事の成り行きを見ていたこの店の店主リズベットは疑問に思い尋ねた。
「っていうか、ルナ。あんたは恥ずかしいと思わないの?」
「ぜんぜん、とは言いきれないけど・・・。まぁ、たまにはこういうのもいいんじゃないかなーって」
「あっそ」
そんなやり取りがある横では、まだ、アスナがソレイユの持つ記録結晶を奪い取ろうとしていたが、なかなか上手くいかずにいた。
「そろそろあきらめろ。年貢の納め時ってやつだ」
「使い方間違ってるからね!!」
「知ってるよ、そんなこと」
「もう、私をおちょくって楽しい!?」
「楽しいっ!!」
アスナの言葉に笑顔で断言するソレイユ。それを聞いたアスナは膝をつき、影を落としてしまう。そんなアスナを不憫に思い、苦笑いをしながらルナがアスナのフォローにはしった。
「それくらいにしてあげたら、ソレイユ?」
「ん、そうだな。なかなか楽しめたしな」
そういって、記録結晶をアスナに投げ渡す。受け取ったアスナは頬を膨らませながら、いかにも怒っていますと言いたげな声でソレイユに文句を飛ばした。
「まったく、もう!!いつもいつも冗談が過ぎるよ、ソレイユ君は!!」
「悪戯が趣味だからな」
「そういえば、今日はどうしたのよ?」
肩を竦め、笑いながら反省の色を見せないソレイユにアスナが叱ろうか、などと考えていたが、リズベットが気になったことをソレイユに尋ねてしまったため、出来ずに終わってしまった。
「おっと、そうだった。頼まれたものがそろったから納品しに来たんだよ」
ウインドウを操作してトレードウインドウを呼び出し、リズベットからの依頼品を表示する。それを確認した後、リズベットは報酬額を入力してトレードを了承する。
「確かに、受け取ったわ」
「了解っと、これにて依頼は終了だな」
リズベットの言
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