アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第九話 思い出される過去
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てるのは本人だけだったりする」
「身もふたもないこと言わないで!!もー、話がそれてるよっ!!」
無理やり軌道を修正するアスナを面白そうに笑いながら眺めているソレイユだが、軌道修正されたので仕方なく続きを話していく
「まぁー、そんな状況なので、俺はギルドに入ることができずにいるのです、まる」
「ふ・ざ・け・な・い・で!!明らかにふざけてるでしょ、君は!!」
「もちろん」
「素直に肯定するなー!!真剣な私が馬鹿みたいじゃない!!」
「実際、他人のプライバシーに土足で入ろうとするやつはバカ以外いない」
「なんですって!!」
「それに、お前は知ってるはずだぞ・・・」
いったん言葉を区切り、真剣な表情でアスナに向かって口を開いた。
「俺が《剣聖》と呼ばれる所以を、その名が示す意味を・・・」
「!?」
その言葉と共に思い出されたのはあの時の出来事であった。
◆
ある日の昼時のこと、ソレイユは四十八層主街区リンダースにあるリズベット武具店に向かっていた。
ひょんなことでその店のオーナーと知り合い、レベルの高い鉱石を取ってくるよう依頼され、その依頼品がそろい終えたためこれから納品しに行くという訳である。数分歩くと目的地が見え、木製のドアを開けて中へ踏み込んでいくと、
「いっ、いらっしゃいませニャン!」
「いらっしゃいませニャン!」
という声が響いた。店に入ったソレイユを迎えたのは、羞恥に震える少女と元気いっぱいなノリノリの少女だった。その頭には猫耳を生やし、スカートからはくねくねっとまがった鈴のついた長い尻尾があった。
「・・・・・ふむっ」
少し考えるそぶりをした後、ソレイユは早々とウインドウを操作して一つの結晶アイテムを取り出した。
それは記録結晶であり、簡潔に述べるならばSAOにおけるカメラである。そして、カメラ(記録結晶)を取り出したソレイユは二人に向かってお決まりのセリフを口にした。
「はい、チーズ」
その言葉と同時にソレイユはシャッターをきった(記録結晶を使った)。コスプレ少女アスナは顔見知りであるソレイユの登場に驚き、ソレイユを出迎えた形(膨張あり)で固まっていたが、もう一人のコスプレ少女であるルナはしっかりとポーズを決めていた。
少しの間をおいて、写真を撮られたことを理解するや否や、ソレイユにつかみかかっていく。
「ソ、ソレイユ君!!い、今の消して!!」
「よっ、アスナ。ひさしぶり」
「う、うん。ひさしぶりだね・・・って、そうじゃなくて!!」
しかし、爽やかな笑顔でマイペースにのんきな挨拶をするソレイユは記録結晶を奪おうとするアスナを笑いながら飄々と躱している。
「わ、笑いごとじゃないよー!!い
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