暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第九話 思い出される過去
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はキリトに追従する形でギルド本部を出て行く。それを見送った後、残されたソレイユとアスナはともにギルド本部を後にした。



「で、この後どうするんだ?」

「え、えっと・・・・。どうしようか?」

困ったようにソレイユの質問に頬をかきながら答えるアスナ。そんなアスナを見て呆れていた。

「・・・・・ノープランなら、ここでおとなしく待ってるか?」

ソレイユの言葉に頷くアスナ。それから並んでグランザムを歩いていくソレイユとアスナ。しかし、それでもアスナの顔が浮かないので問いただすため口を開いた。

「なにか、気になることでもあるのか?」

「・・・・うん、実は・・・・。今回のパーティーにクラディールがいるの・・・・」

「・・・ふぅーん、なんかの偶然なのかね?」

「ううん。きっとゴドフリーの仕業よ。ゴドフリーって気はいい人なんだけど、少し抜けたところもあるの。たぶん、同じギルドになったんだから過去のことは水に流せーとか、そういうことだと思うんだけど・・・・」

「十中八九無理な気がする」

アスナの言葉を聞き素直な感想を述べるソレイユ。アスナもそれに同意するかのごとく頷いている。いや、実際同じ意見なのだろう。
そんなアスナをよそにソレイユはグランザムにある数少ない露店で食べ物を購入していた。二つ購入したうちの一つをアスナに投げ渡し、購入したもう片方の食べ物を食べていく。
突然のことにキョトンとした表情で呆けていたがソレイユの意図を察して渡された食べ物を食べ始める。食べているときもシステムウインドウに表示されているマップから目を離さないでいるアスナの姿を見たソレイユは呆れながらつぶやいた。

「そんなに旦那のことが心配なのか・・・・・」

「ッ!?〜〜ッ〜〜〜ッ〜〜〜!」

ソレイユの不意打ち気味の言葉に慌てて、咄嗟に食べていたものを飲み込もうとしたが、そんなことをすれば喉に詰まることは必至である。詰まったものを飲み込もうとするがうまくいくはずもなく、それを見たソレイユがどこからともなくコップ一杯分の飲み物を取出し、アスナに手渡した。
受け取ったアスナは一気に飲み干し、のどに詰まっていたものを流し込んだ。

「あ〜・・・・・、大丈夫か?」

肩で息をしているアスナに気まずそうに話しかけるソレイユ。そんなソレイユにアスナは涙目で睨みつけながら口を開いた。

「い、いきなりなんてこというのよ!危うく死んじゃうとこだったじゃない!」

「いや、この世界で喉詰まりで死ぬことはないと思うんだけど?」

「そ、それはそうだけど・・・・・」

ソレイユの言葉を徐々に思い出したのか、言いかけた言葉もだんだんと尻すぼみになっていき、終いには、顔を真っ赤にして俯いてしまう。それを見たソレイ
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