第3章 新たなる好敵手
第12話 遊雅の才能
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ェン》が、燈輝の背後へ移動する。
すると、《聖霊獣騎 ガイアペライオ》の隣に激しい炎が巻き起こり、その中から《聖霊獣騎 アペライオ》が現れた。
「バトル!《聖霊獣騎 アペライオ》で、《フレスヴェルク・ドラゴン》を攻撃!ライオフレイム・スタンプ!!」
《聖霊獣騎 アペライオ》が、全力疾走の後に高く跳躍する。
そして、《フレスヴェルク・ドラゴン》の頭上から、炎を纏った爪を勢いよく振り下ろした。
《フレスヴェルク・ドラゴン》は、断末魔と共に消滅する。
「くっ……」
南雲 遊雅
LP/3300→3200
「これで最後だ。《聖霊獣騎 ガイアペライオ》で、遊雅へダイレクトアタック!ガイア・ライオ・ラグナロク!!」
《聖霊獣騎 ガイアペライオ》の咆哮と共に、遊雅の周りの地面から、激しい炎が吹き上がる。
「うわぁっ!?」
炎に巻かれ、悲鳴を上げながら、遊雅は最後の時を迎えた。
南雲 遊雅
LP/3200→0
「へっ、何だよ、そっちからデュエルを挑んで来た割りには、大した事ないじゃねーか!」
ACS生の1人が、嘲笑しながらそのように言い捨てる。
しかし、真っ先に反駁したのは予想に反して、燈輝だった。
「よせ。遊雅は俺と全力で戦った相手だ。侮辱は誰よりも、俺が許さない」
「お、おう……悪かった」
同級生を諌めた燈輝は、悔しさを滲ませた表情で自分を見る遊雅の元へ歩み寄った。
「いいデュエルだった。こちらのデッキが回っていなければ、あの《フレスヴェルク・ドラゴン》と言うモンスターは脅威になっていただろう」
「……へへっ、そうか。そっちこそ、あんな強ぇモンスター出されちゃ困っちまうぜ」
「ああ。切り札だからな。まさかあんなに早く出せるとは思っていなかったが」
「……次は、絶対負けねぇぜ!練習試合、憶えておけよ!」
「ふっ、楽しみにしている。では、またな」
それだけ話して、燈輝は2人の生徒を引き連れて去って行った。
「お疲れ様、遊雅。残念だったわね」
「ああ。あいつすっげぇ強いぜ……けど」
一拍置いてから、遊雅は負けた後とは思えない晴れやかな笑顔で、こう言った。
「相手が強けりゃ強いほど、こっちだって燃えて来る!負けてらんないぜ!」
「まるで落ち込んでる様子がないわね……まぁ、遊雅らしい反応ね」
「にしても南雲よぉ、お前相手のライフポイント全く削れなかったじゃねーか」
「うっせぇ!次は絶対負けねーっての!」
「そうだね。お疲れ様、遊雅!」
「南雲君、お疲れ様!」
「よく分からなかったけど、相手の人、すごい強かったみたいだねー」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ