アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第八話 過去の悲劇
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「・・・・久しぶりだな、キリト君。そんなに慌ててどうしたんだ」
「その手に持っているアイテムを渡せ!」
「いきなりだな・・・・・。誰から聞いた、このアイテムのことを」
「そんなことどうでも「誰からだ」・・・・・・クラインだ」
キリトの言葉を遮り、有無を言わさない口調で言うソレイユにキリトは≪蘇生の結晶石≫のことを教えた人物の名を言った。それを聞いたソレイユはそうか、と一言呟きそれっきり黙ったままである。それに痺れを切らしたキリトは口を開いた。
「・・・・・もう一度だけ言うぞ、ソレイユ。そのアイテムを渡せ」
「・・・・・・・いやだ、と言ったら?」
「殺してでも奪う」
ソレイユの言葉に物騒なことを呟くキリト。メニューウインドウを操作し、しばらくするとソレイユの目の前にデュエルメッセージが表示された。それを見たソレイユは溜息をつき、首を左右に振り、やれやれというような感じであった。そして、右手に持っていた≪蘇生の結晶石≫をキリトに向かって投げた。
「・・・・・っ!?」
それを見て、キリトは受け取ろうと手を出し、キリトの手に渡る寸前に一筋の閃光が走った。続いて何かが砕けるような音がした後、≪蘇生の結晶石≫がポリゴン片となり砕け散った。何が起こったのかわからず、呆然とするキリト。そして、徐々に理解が追い付いてきた。
すなわち、ソレイユが≪蘇生の結晶石≫を破壊した、と。
「え・・・・、なん・・で・・、ソレ、イ、ユ・・・・、ソレイユっっっ!!!」
激昂しながらキリトはソレイユに向かって剣をふるう。ソレイユは目の前に出現しているデュエルメッセージを承諾し、デュエルを受けた。そして、迫りくる剣を抜刀していた刀で受け、鍔迫り合いへと持ち込んだ。
「なんで、なんであんなことをしたっ!!あれさえあれば、あれさえあればサチは、サチは・・・・・・っ!!!」
そう叫びながら連撃を戦いこむキリトだったが、そのどれもがソレイユには届かず防がれてしまう。荒ぶるキリトの攻撃を冷静に、冷淡に対処していくソレイユ。それが気に食わなかったのか、さらに攻撃速度を上げるキリトだったが、大振りになったところをソレイユが見逃すはずもなく、地面に倒され無力化されてしまう。
それでも立ち上がろうとするキリトの首筋に刀を突きたて、口を開いた。
「惨めだな、死んだ者は帰らない。それはどの世界でも曲げることができない理だ・・・・」
その言葉にかっとなり、刀を払いのけ立ち上がり、ソレイユに殴りかかるが簡単に交わされてしまう。
「お前に何がわかるっ!!俺の、俺のせいでサチやみんなは死んだ!!!おれがみんなを殺したんだっ!!!!」
「・・・・・・・・・」
そう叫びながら殴りかかってくるキリトにソレイユは納
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