アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第八話 過去の悲劇
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ト君、ソレイユ君」
一度言葉を区切り、一息つくアスナ。そして、再び口を開いた。
「教えてほしいな。なんでギルドを・・・・人を避けるのか・・・・」
それを聞いたキリトは、椅子を揺らしながら過去の話を語りだした。
≪月夜の黒猫団≫
かつて、キリト自身が所属し、キリトを除く全員がこの世を去っていることも・・・・
◆
その後、キリトはリーダーであったケイタが自殺したとこまで話した。しかし、話し終えたキリトにソレイユがいつもよりトーンの低い声で口を開いた。
「・・・・・それで終わりじゃねえだろ」
「「え・・・・・?」」
「・・・・・・・・」
いきなりのソレイユの言葉にわけがわからないルナとアスナ。キリトはというと険しい表情で俯いていた。そこに意味を理解しかねていたルナがソレイユに問いかけた。
「どういう、こと?」
「・・・・・キリト君が言わねえなら俺が言うぞ」
「・・・・・」
ソレイユの言葉に首肯するキリト。それを見たソレイユは語り始めた。
「この世界にきて二回目のクリスマスの時、背教者ニコラスっていうイベントボスがいたんだ。そして、そのボスを倒した時に得られるアイテムの中に死人を蘇らすアイテムがあるということをNPCが言ってたんだ。それを聞いたキリト君は単身でニコラスに挑んだ。けど、倒しはしたもののアイテムはキリト君の望んだようなものではなかった。そして、絶望した時、近くにいたクラインが俺の持っていた≪蘇生の結晶石≫のことを言ったんだ」
「そ、蘇生の結晶石?」
「そう。『生命の碑がある場所で手に保持し、≪蘇生:プレイヤー名≫を発声することで対象を蘇らせることができる』って言う効果を持つアイテムだったんだ」
「そ、そんなアイテムがあったんだ・・・」
今まで知られていなかったアイテムのことを聞かされて驚くルナとアスナ。しかし、それの追及をしようとしたところでソレイユが続きを離し始めた。
「その話を聞いたキリト君は、ニコラスから手に入れたアイテムをクラインに渡し、生命の碑へ急いで向かった。どうやらクラインから俺がそのアイテムを使いクリスマスに誰かを蘇生させる、と聞いたらしいんだ。そして、その訊いた通り、俺はクリスマスの日生命の碑の前にいた。そして・・・・」
◆
第一層始まりの街、生命の碑前に一人の少年がいた。右手にクリスタルを持ちずっと生命の碑を眺めている。そして、目を閉じ口を開こうとしたとき、それを邪魔するように少年の名を怒鳴りながら呼ぶものが現れた。
「ソレイユ!!!」
その言葉に応じ声のしたほうを向くと、そこには≪黒の剣士≫キリトがいた。その表情は鬼気迫るといった感じであった。それを見たソレイユは冷淡な声で言った。
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