アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第七話 剣聖vs流星
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ら、よ」
その声と同時に鍔迫り合いをしていた大剣を強引に振るうとソレイユが十メートル以上吹き飛ばされた。
ソードスキルを使ってもそれほど吹き飛ぶことはなく、あの状態から放てるソードスキルなどあるのだろうか。
いったい何をしたのか、そう観客たちが思っていると
「ちっ」
というソレイユの舌打ちが聞こえた。それと同時に再びオシリスの大剣が光を纏い始める。そのまま光を纏った大剣が振るわれると、ソレイユに向かって衝撃波のような光の斬撃が飛ばされた。
それを見たソレイユは即座に刀を鞘に納め、オシリスを中心に円を描くように走り始めた。再び振るわれる大剣、放たれる光の斬撃波。
しかし、幾度となく放たれるそれがソレイユにあたることはなかった。
「・・・・・・」
今まで円を描くように避けていたソレイユが一直線にオシリスに向かって突っ込んでいく。それを見逃すオシリスではなかった。
光が纏った大剣が振るわれる。
直撃した、誰もがそう思えるほどのタイミングだった。
しかし、砂煙の中から人影が飛び出してきた。追撃を加えようとするオシリスだったが、一瞬だけソレイユのほうが早かった。
オシリスに向かって走りながら鯉口をきり抜刀するソレイユ。しかし、オシリスはそれを大剣で防ぐ。すぐさま体勢を立て直した次の瞬間、血のような赤いライトエフェクトを刀に纏わせ、次の瞬間ジェットエンジンめいた金属質のサウンドとともに赤い光芒を纏った突きが放たれた。ギリギリのところで再び大剣で防御するオシリスだが、勢いに負け後退せざるを得なかった。
防御されたことを悟ったソレイユは地面を蹴り距離を取る。充分距離が離れたところでソレイユが口を開いた。
「相変わらず怖いな、あんたのそのユニークスキル、≪月光剣≫は・・・」
「その割には、微塵も恐怖とか感じてないでしょ、君」
「もちろん」
「・・・相変わらずで安心したよ」
刀を肩に担ぎながら答えるソレイユの言葉にオシリスは呆れ気味に言う。そんなやり取りをしている二人だが、臨戦態勢を解いたわけでもないので、二人から放たれる威圧感は健在である。
「さて、と。準備運動はこのくらいでいいだろ?」
そういって大剣を構えるオシリス。
「ああ、もう十分すぎるほどにな」
ソレイユも刀を構える。今までは準備運動。そう言われて観客たちは何も言えなかった。圧倒的実力者。噂にたがわぬプレイヤーがそこにいた。
≪流星≫オシリス vs ≪剣聖≫ソレイユ
常軌を逸脱したプレイヤーたちの勝負はここからであった。
◆
「な、なんだよ、今の・・・」
そうつぶやいたのはキリト。観客席でソレイユとオシリスの戦いを見ていたが、先ほどのソレイユとオシリスの戦闘を見て驚いた表情でつぶやいてい
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