暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第七話 剣聖vs流星
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「一応送ったんだけど・・・・・」

そういって、連絡がないか確認してみるルナだったが連絡は来ていないようであった。周りに耳を傾けてみると、いくらか罵声が聞こえる。

曰く、剣聖は逃げたのではないか
曰く、怖気づいた臆病者
曰く、噂ばかりの雑魚プレイヤー

など本人がいないので言いたい放題の観客たち。
ルナやアスナ、キリトだけでなくソレイユを知っているプレイヤーたちは根も葉もないその罵声をやめさえようとした。げんにルナたちの近くにいたクラインは我慢の限界を超えたらしく罵声をついていた観客たちに何かを言おうとしたとき、闘技場のほうに圧倒的な威圧感を放ちながら一つの人影が現れた。
それを見た観客たちは黙り込むしかなかった。闘技場にいた全員が当てられたのだ、そのプレイヤーが放つ威圧感に。

いつものように黒いインナーのうえに深みのある黒いコートを着込んでいたが、腰に差している刀が昨日までのものとは違っていた。黒色の鞘に納めれ、柄頭からのびる腕貫緒が歩くたびに波うっているそれは、一般的な長さの刀ではなく、長刀と呼べるほど刀身が長い刀であった。
昨日までの武器とはまるで違う武器を携えてきたソレイユ。見たこともない武器にルナたちは首をかしげている。見慣れている武器を持たないで来たのだからそれも当然だろう。
そして、中央に到達したとき、ソレイユは口を開いた。

「遅くなってすまないな」

「いや、かまわないよ・・・。それでは、さっさと始めるとしますか」

そういってオシリスはメニューウインドウを操作する。瞬時にソレイユの前にデュエルメッセージが出現した。オプションは当然初撃決着モードである。
ソレイユがそれを受託するとカウントダウンが始まった。
しかし、ソレイユもオシリスも構えず、悠然と立っているだけである。
そうしていくうちにカウントは減っていき、ゼロになったところで、

【DUEL】

という文字が浮かび上がる。その文字が浮かび上がると同時に甲高い金属音同士がぶつかる音が鳴り響いた。
いつの間にか鍔迫り合っていた刀と大剣だったが、大剣の力に押され刀が弾かれる。
そこへ大剣の追撃が繰り出されるがすぐさま体勢を立て直してその追撃をかわし、お返しにと言わんばかりの袈裟斬りを叩きこもうとするが大剣に防がれる。絶え間なく響く金属音。目で追うことが難しいほどの速度で荒れ狂う剣戟の数々。
ルナやアスナ、キリトをはじめとした観客たちは唖然としていた。
それもそうだろう。戦いのレベルが桁違いに違うのだ。

「な・・・なんだよ、あれ・・・・」

観客のだれかがそうつぶやいたが答えられるものはいなかった。そうしている間に剣戟はやみ、再び鍔迫り合っていた。
そんな中、オシリスの大剣が淡い光を纏い始めた。

「お
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