二十六話:人探しも大変だよな
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げられないはずだからな。
リドウはここで俺が倒す!
「おお、リドウの兄さん! もしかして僕ちんを助けに来てくれちゃったんですか?」
「お前はエクスカリバーの回収のついでだ。バルパー・ガリレイ博士のご要望さ」
「そうだ。フリード、何をそんな物に手間取っている、エクスカリバーに因子を集中させて斬れば直ぐに斬れるだろう」
「因子を集中、集中……って、おお! スパッと逝っちゃいましたねえ!」
何やら親しげにリドウに話しかけるフリードに対して面倒くさそうに相手をするリドウ。
その後ろから少し年老いた声が聞こえてきてフリードに指示を出す。感じからして今回の件の首謀者に近い奴だろうな。
そして、そいつの指示に従ったらしいフリードが何やらエクスカリバーにオレンジのオーラを集中させたかと思うと次の瞬間には匙の出したラインは切り裂かれていた。そのことに匙が動揺しているが、そこは無視する。
「バルパー・ガリレイ……『聖剣計画』の首謀者か」
ゼノヴィアの呟きに祐斗の殺気が高まる。今まで抑えれていた感情がここに来て抑えが利かなくなったか。……いや、まだ冷静さは残っているか。直ぐに斬りかかって行かないのがその証拠だ。それでも……ずっと抑えるのは難しいだろうな。
感情が高ぶれば自分では制御できない行動に出る可能性は高い。……以前俺がリドウに斬りかかった時みたいにな。特にリドウはそういう人の感情を弄ぶことには長けているからな。
少しでもこっちの弱点を見つければ嫌らしくそこを突いてくる。
本当に今すぐにでも殴り飛ばしてやりたいような嫌な奴だよ、お前は。
そんな意味合いを込めて祐斗に向けていた目を再びリドウに向ける。
だが、リドウは相変わらず飄々とした様子でニヤニヤと俺達の方を眺めているだけだ。
「……魔剣創造か。あらゆる属性、あらゆる力の魔剣を創り出せる神器使い手によれば無類の力を発揮する……“随分と”いい神器を持ったものだな」
「バルパー・ガリレイィィィッ!!」
バルパーのその言葉で祐斗の中の何かが切れた。
何もかもかなぐり捨てる様にただ一直線にバルパーに斬りかかる祐斗。
そして後少しで刃がバルパーの喉を切り裂こうというところで―――
「やれやれ、ナイーブな若者だ」
「ぐあっ!?」
瞬間的に間に割り込んできたリドウによって蹴り飛ばされた。
俺は瞬時に動き、蹴り飛ばされた祐斗を受け止める。本当に嫌味ったらしい奴だ……。
わざわざ、こっちから攻撃してくるのを待つなんて本当に趣味が悪い。
祐斗はなおも憎悪の籠った眼でバルパーを睨み続けている。すると、その視線に興味を持ったのか
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