00 えっ、俺って問題児だったの?
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今俺がいる空間はトールやロキといった部下の魔法使いから逃れるために作った、いわば俺だけの空間で、決して誰も入れることができない場所なのだ。
故に、この空間内には外からの干渉が不可能なはずだ。
「……未知だ」
どこぞのニートのようなことを言いながら、俺は空から降ってくる手紙を手に取った。
手紙にはご丁寧に『オーディン様』へと書いてあり、これが俺宛なのだということを再確認できた。
「くくくっ……久方ぶりのイベントの予感だぜ」
口元を緩めながら、俺は手紙を開きその中身に記されてある文章を読んだ。
【悩み多し異才を持つ少年少女に告げる
その才能を試すことを望むならば
己の家族を 友人を 財産を 世界のすべてを捨て
我ら"箱庭"に来られし】
「なんだこれ? 変な手紙だな。まぁ承けてやるけどよ」
手紙を読んだ後少し胡散臭そうな気がしたが、俺はすぐに手紙の内容を承諾した。
どーせトールとかロキとかが上手くやってくれるだろうと思いながら、半ば投げやりに。
「んおっ!?」
その瞬間、突如その手紙から眩い光が溢れだし、俺の視界を奪った。
そして――"俺達"は上空4000メートルという空中へと『投げ出された』
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