『エリミン』
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知り合いに聞いた
売ってくれる人
昔 馴染みだった
赤玉
『最初は必ず1錠』
そんな決まりは
すぐ破られた
今日はやけに
疲れてたから尚更
いつもと違う空気
妙に優しい大人達
気色悪くて
吐き気もする
忘れたい忘れたい
消し去りたい全て
朦朧とする景色
気づけば朝は
繰り返し
やってくる
『いつかは全て
受け入れられる』
赦せと言うのか？
全ての
イタミの元凶を
無理だろう...
これでも精一杯
笑ってるつもりだ
部屋から
出れば社会人だ
それなりの
ルールに従い
すべき事を
してるつもりだ
そう
誰一人として
僕の傷に
気付く人なんて
居ないくらい
ずっとずっと
真っ直ぐに
ただただ
欲しかったもの
僕の居場所は
未だ見つからず
生きにくい
場所だと
嘆くばかりさ
哀れだ...
そしてまた今日も
赤玉をｱﾙｺｰﾙで
流し込んでく...
そしたら早く
朝になるから
長い長い闇に
飲み込まれずに
済むから...
赤玉また帰りに
買いに行かなきゃ
また
怒られるだろうな
でも他に
買える処ないから
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