第七十三話
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から頭の上に飛び移って小さくいなないた。
「皆さん、お願いします!」
ピナを従えたケットシーの少女プレイヤーがそう叫ぶと、輸送用ワイバーンに乗った様々なプレイヤーたちが多種多様な武器を構えた。そのプレイヤーたちは誰もケットシーであり、装備はキリトが持っていた大剣のような、高級品ではあるが店売りの安っぽい輝きを照らしていた。精鋭たちのオーダーメイド品に比べれば大分……いや、かなり見劣る武器ではあるものの、そのプレイヤーたちから発せられる気配は他のプレイヤーに勝るとも劣らない。
「お前ら……?」
回復のためも兼ねてそのワイバーンに降り立つと、首の上に乗った操縦士のプレイヤーが、頭の上に乗ったピナごとこちらを振り向いた。あの青い小竜を従えること出来るプレイヤーを、俺はアインクラッドもアルヴヘイムでも、ただ一人しか知らない。
「ショウキさん、助けにきました! ――みんなで!」
シリカはそう言って笑うと、輸送用ワイバーンに乗っていたプレイヤーたちも、合い言葉のように同じ言葉を発した。
――死んでもいいゲームなんてヌルすぎるぜ、と。
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