『Ｗing』
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いつまでも
俯いてるから
幸せは
来ないと言われた
両手広げて叫んで
求めてみれば
救いは
在ると言われた
人生
20年未満の子供
まだまだ
これからだと
言われた
子供で在っても
必要以上の
大人の過去を
抱え込んでいる
だからこそ絶対
幸せになるべき
者なんだと
言われた
傷ついて傷つけて
更に傷ついて
大きな大きな傷を
背負ってきた
でもその傷を
解ってくれる人
癒してくれる人は
必ず
現れると言われた
闇があるからこそ
光の
有り難みが解る
様々な大人達に
傷つけられたけど
救ってくれたのも
間違いなく
大人達だった
綺麗事しか
言えない
心の傷が解らない
無神経な大人も
沢山居た
けれどそれは
その人の
育った環境が
幸せそのもの
だったから
かもしれない
幸せな人には
こんな傷塗れの
人の気持ちは
解らないもんね？
逆に僕は
幸せな人の気持ち
知る由もないしね
それは僻みでも
何でもなくて
ましてや悲劇の
ﾋﾛｲﾝでもなくて
『現実』
ってやつなんだ
だから哀れな目で
見ないで
惨めになるから
今は
とことん堕ちる
時期なだけ
少し放っといて
もうすぐ
縮みきった羽
伸ばすから...
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