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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第20話 ガンナーズ
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mm滑空砲が命中したのだ。
そして続けざまに、機体を空中でひらりと翻すとマリダリン01に向け最後の120mm砲を撃つ。
『うぉおおっ!?』
反射的な操作でどうにか回避する、しかしその大げさな挙動は連携を崩すには十分すぎた。
ロケットモーターを点火し、咆哮する跳躍ユニットの大推力にて急接近する漆黒の不知火―――先ほど片腕を?いだマリダリン02へと急接近する。
『た、隊長!!』
突撃砲を撃ちながら後退しようとするマリダリン02のF-15MJ、しかし加速力が違いすぎた―――F-15と不知火の重量比推力では不知火の方に圧倒的な分がある。
一気に肉薄する漆黒の不知火……咄嗟に突撃砲を構えようとしたところでF-15MJの肘から先が消えた。
不知火がその手に携える小太刀にて切り飛ばしたのだ。
『02離れろ攻撃出来ない!!』
そして、マリダリン02の腹から刃が生える。
小刻みにロケットモータの噴射と空力制御を用いた第二世代機では許されない異次元の高速性を併せ持ったインファイトマニューバによって背後に回り込んだ不知火が小太刀でコックピットを貫いたのだ。
『くっそおおおおおお――――!!!』
突撃砲を投げ捨て、背面の兵装担架が稼働。74式長刀を引き抜いたF-15MJ陽炎が跳躍ユニットを噴射させて一矢報いろうと疾走し――――
『なんだ―――と!?』
跳躍疾走を行おうとしたその瞬間だった。その機体の跳躍ユニットが撃ち抜かれたのは。
『隊長、漁夫の利ですか?此処は俺に任せるって言ったくせにズルいですよ。』
『五分だけだって行っただろ。カップ麺の結構いいやつが出来上がってしまうじゃないか柾。』
『ちぇ、俺もまだまだか―――CP(コマンドポスト)、此方ガン03。ガン01が最後の一機を撃墜した、状況終了。』
『此方CP、マリダリン中隊の全滅を確認。JIVEA(ジェイブス)終了。』
あちらこちらに散らばっていたf-15MJ陽炎たちの残骸が消え、代わりに無傷なまま地に伏した機体たちが姿を現した。
戦術機と戦闘指揮所のコンピュータをデータリンクで連動させて行った機体実働を伴う仮想演習だ。先ほどまでに散らばった戦術機の残骸、実弾の斉射はすべてコンピューター上でシミュレートされ、機体に与えられる挙動を再現しただけの物、実際は何一つ壊れてはいない。すべて本物と見間違う精度のコンピュータ・グラフィックスだ。
『くっそ、最新鋭機だからと粋がりやがって!!』
たった一個小隊、しかも殆どがガン03、左肩に組みあい角と桔梗の紋を持つ機体の衛士にやられたのだ―――自分たちにもあの機体さえあれば、という思いが彼らの中に沸き立つのも仕方がないだろう。
そ
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