運命を信じますか?
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の言い回し?
「おいおい、可哀想になってくるだろ。
兄貴の力でしか動けないような地見っ娘に謝り倒すとでも思ったのか?」
「…………ちっ!行くよ」
女子高生3人は俺の横を通り、大通りへと姿を消した。
俺は後に残った座り込んでいる少女に歩みより、手を差し出そうとして――――
「誰だ」
路地の奥の方へと顔を向けた。
奥の方は薄暗く、姿を隠すにはもってこいだろうが、気配を消していなければ意味はないのだ。
「ぼ、僕は彼女のクラスメイトで…」
そう言って出てきたのはひょろっとした少年。
帽子をかぶり、私服である。
「新川くん…」
「本当見たいだな」
少女が呟いたのを確認し、俺は警戒を解いた。
「後は君に任せよう。
俺はランニングの途中何でね」
俺は新川と呼ばれた少年にそう言って路地裏を出ようとした。
「ま、待って!…ください」
しかし少女に呼び止められ、と言うか裾を捕まれて止まらずにはいられなかった。
「何かな?」
「あの、お礼と言うか…あの、私を…知っていますか?」
やっぱりどっかで会ったのか?
でも記憶に無いしなぁ…。
「済まないが思い出せない。何処かで会ったか?」
「……そうですか………いえ、その、お礼をさせてください…」
そう言った少女の表情は悲しそうな顔になっていた。
これは不味いことをしたかなと、俺はその言葉に従うことにしたのだった。
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