四十三話:俺が女…だと?〜その二〜
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そうな色だったのが怖いので文句を言わずにされるがままにする。
そうやって、我慢しているうちにいつの間にか着替えは完了していた。
そのことに安堵していると冷や汗をかいていることに気づいたので汗を拭こうとする。
が、その汗はイリナのハンカチによって先に拭かれてしまった。
「すまねえな―――」
俺が礼を言うために口を開いて、そのまま固まる。
いや……イリナの行動を見て肝が冷えたと言った方が正しいか。
イリナが何をしたかって? それは―――
「変わらないね。イッセー君の―――汗の味は」
俺の汗の付いたハンカチをぺろりと舐めたことだ。
しかも、いつもやっているかのようにナチュラルに。
もう、やだ……こんなヤンデレ幼馴染。
「ナース服で涙目なんて……イッセー君、私……我慢出来なくなっちゃうよ?」
純白のミニスカのナース服を着た俺に迫って来るイリナ。因みにサイズの影響で前のボタンが閉まらなかったので胸は大胆に開けられた状態だ。
イリナの奴、絶対狙ってやっただろ…っ! そう思っている所にツーと首筋を舐められる。
まるで味わうように舌を這わしながら俺を見つめるイリナの目は既に準備万端といった様子だ…何がって言わせんじゃねえよ!
というか、このままだと初めてが女同士という訳の分からん事態に陥りかねねえ!
誰か、変態でもいいから力を貸せ!
((((そのまま、花を散らしちゃってください。その方が興奮します))))
帰って来たのは無常な変態の言葉だった。
「抜け駆けは感心しませんわ。それにまだ、私の番が終わっていませんわ」
そう言ってイリナの魔の手から俺を開放する焼き鳥女。
本当なら感謝の言葉でもかけたいとこだが言っていることがイリナのやろうとしていることとたいして変わらねえうえに、手に持っている赤色のチャイナ服でそんな物は吹き飛んでしまっている。
「一誠様、それではこのチャイナ服を着てください」
「もう、何も言わねえよ……」
チャイナ服を着る俺の心境は無我の境地に達していた……ただの現実逃避だけどな。
無感情のまま手渡されたチャイナ服とガーターベルト、ハイヒールを装着する……あ?
おい、なんだ、このナチュラルに装着してしまった物は。
後、このチャイナ服、明らかにスリットから太ももが出る様になってんじゃねえか!
しかも、長さの調節が可能とか何、無駄な機能をつけてんだよ!?
「ああ、すばらしいですわ! 女になったとしてもその溢れ出すドSオーラが変わることは無いのですね! さあ、そのまま私をゴミでも見るかのような目で苛め抜いてください!」
(イッセー様、その美しい美脚に穿いたハイヒールで私を思いっきり踏み抜いてほしいですぞおおおおおっ!!)
(ロングも良いが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ