二十五話:作戦会議は重要だよな
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まで酷くしていない。
イッセー? なんか、ゴツンっていって床に衝突していたけど大丈夫だろ。
頑丈さがあいつの売りだろうし。
「今ので分かっただろ。俺の実力はお前達とは天と地の差だ、それにこれが実戦なら最初に銃を突きつけた時点で殺されているぞ」
「くそっ…!」
「動きが全然違うわ……」
俺に床に押し付けられながら悔しそうに声を出すイッセー。イリナの方は既に解放してあるので立ち上がっているが、先程ので十分実力差を理解したのかもう、俺に突っかかってくる気はないみたいだ。
それにしても簡単に納得してくれてよかったよ。
今のは不意打ちだからちゃんとした戦いをしろって言われたら面倒だったからな。
まあ、そう言われたら実戦に卑怯も何もないだろって言い返す気だったけど。
それと先程から、ゼノヴィアがやたら好戦的な目で見て来るんだけど……。
ゼノヴィアは戦うのが好きなのか? レイアも戦うのは好きだったけどあれは体を動かすのが好きだからであって戦闘そのものを楽しむタイプじゃなかったしな……正直慣れていなくて扱いに困る……って、よくよく考えて見ると女の子だけど美候やアーサーみたいなやつだと思えば良いのか。なんだ、意外と簡単だったな。トマトでいう事を聞かせればいいんだ。
「でもよ……俺達もお前の力になりたいんだよ…! お前だって苦しんでいただろ。
俺は仲間が苦しんでいる時は絶対に力になってやるって決めたんだ!」
「イッセー……」
腹の底から絞りだしたような声で俺の力になりたいというイッセー。
『どうして、一人で悩んでいるのよ! もっと周りを見なさいよ!』
ミラの言葉がふと思い出される……そうだ、もっと周りを見て頼らないとな。
俺は大きく息を吐き出し、押さえつけていたイッセーを開放する。
「………俺の背中を頼む」
「は?」
「だから……俺が戦っている間、俺の背中をお前達が守ってくれって言っているんだよ」
「っ!? ああ、任せろ! バッチリ守ってやるぜ!」
何だかこういう事を改めて言うとなると、少し、恥ずかしいので顔を合わせないようにして守ってくれと言う。すると頼ってくれたのが余程嬉しかったのか満面の笑みを浮かべるイッセー。
……お前はその笑顔を女の子に見せてやれよな。
顔は良いんだから普通にモテるだろ。後、そういう事をしているとどこからか
『まさかの兵藤×ルドガー!?』『待つのよ、木場きゅん×兵藤×ルドガーもありよ!』
とか言う幻聴が聞こえ始めた俺はどうすればいいんだ。
本当にお前の流した噂のせいで学校に行くたびにこんな声が聞こえてきて俺の精神は削られていっているんだからな! お前もリドウと一緒にフルボッコにしてやろうかと今、真剣に悩み始め
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