二十五話:作戦会議は重要だよな
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件とあいつの目的が何か噛み合うところがあるのか?
……いや、あいつの場合単なる愉快犯の可能性もある。
もしくは自分の存在を認めさせるために何かしらデカいことをしようとしているか……。
くそっ、今の情報だけじゃ分からない。実際にあいつに会って問い詰めるしかないみたいだな。
「ルドガー君、あの男の事を知っているのかい?」
俺の様子から見て俺とリドウが知り合いだと判断した祐斗が聞いてくる。
他の奴らも興味深そうにこちらに身を乗り出して来る。
ゼノヴィアだけは俺と敵が繋がっているとでも思っているのか動かずに俺を睨みつけてきている。
まあ、俺に対しての不信感がまだ抜けきってないからなんだろうな。
それにしても、知っているか、か……。
ああ、本当によく知っているよ、なんせリドウは―――
「……俺から大切な人を奪った奴だ」
「「「―――ッ!?」」」
―――俺とエルからミラを奪っていった奴なんだから。
俺の告白に一同が騒然とする。特に祐斗はまるで自分の事のように顔を歪めている。
多分、自分の大切な人達の事を思いだしているんだろうな。
でも、憎しみに憑りつかれた様な目はしていない。それは俺もだ。
どちらかというと俺はいかにしてリドウに借金を背負わしてやろうかと考えている。
殺す気は今のところは無い、殺したら審判に関わるような気がするしな。
それに……兄さんも殺すほど嫌っていたわけじゃないんだ。
兄さんの望んだ世界にもリドウは居たんだ。俺はあいつが生きることを否定しない。
……積年の恨みはしっかりと晴らさせてもらうけどな。
「あいつは……リドウは俺が相手をする」
「自分の手で仇を取りたいのか?」
ゼノヴィアの問いかけに俺はゆっくりと首を横に振る。
それに意外に思ったのかゼノヴィアが小さく小首を傾げる。
確かに俺が戦ってフルボッコにしてやりたいという思いもあるが、実際の所あいつを倒せるなら誰がアイツと戦っても構わない。……“倒せる”ならな。
「リドウは強い。倒せるのは現状、俺だけだからだ」
「そんな奴、相手にお前だけを戦わせられるかよ!」
「ムッ、私達が弱いっていうの?」
俺がリドウの相手をする理由を言うと、俺だけが危険な事をすることを怒ったイッセーが詰め寄って来た。さらに、暗に自分達には実力がないと言われたことに憤慨したイリナも詰め寄って来る。……はあ、気持ちは嬉しいけど……これは遊びじゃないんだ。
実際に、やって自分の実力を分からした方が良いか。
俺は詰め寄って来た、二人の額に瞬間的に創り出した銃を突きつける。
そして驚く二人に間髪を置かずに足を引っ掛けて転ばせ、組み伏せる。
因みにイリナは女の子だからそこ
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