ターン17 冥府の姫と天球の司
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」
ヴィーナスの周りを飛び回っていた球体のうち赤と水色の球が軌道から外れ、モンスターゾーンにそれぞれ移動する。ステータスの低い通常モンスターとはいえ、これでモンスターの数は一気に3体に増えた。
天下井 LP3200→2200
神聖なる球体 攻500
神聖なる球体 攻500
「ふふふ、あなたのそのモンスターの効果はもうわかってますのよ!神聖なる球体でマッド・デーモンに攻撃!」
「マッド・デーモンは攻撃を受けた時、強制的に守備表示になる……」
神聖なる球体 攻500→マッド・デーモン 攻1800→守0(破壊)
「先ほどのお返しです、さらに2体のモンスターでダイレクトアタック!」
「きゃっ!」
神聖なる球体 攻500→夢想(直接攻撃)
夢想 LP4000→3500
創造の代行者 ヴィーナス 攻1600→夢想(直接攻撃)
夢想 LP3500→1900
「うう、ちょっと勘が鈍っちゃったかな?」
「あら、言い訳ですか?ですが容赦は致しませんよ、メイン2にカードを2枚セットして、ターンを終了」
「夢想ー、えらく調子悪いけど体調悪いの?」
彼女にしては珍しいイマイチな立ち上がりがだんだん心配になってきて思わず声をかける。さっきのドローパンの時も思ったけど、どうもパッとしないというかなんというか。まあ彼女だって人間だし、そんなときもあるんだろうとは思うけどね。
「私は平気………ドロー、魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動だってさ。手札1枚をコストに、デッキからレベル1モンスターのワイトを特殊召喚するね。そして今捨てたワイトプリンスは、墓地に送られた時にデッキか手札からワイトとワイト夫人を墓地に送ることができる。この2枚をデッキから墓地へ移動、なんだって」
ワイト 攻300
きょとんとした顔でワイトを見つめる天下井。まあ無理もない、ワイト本人のステータスはヴィーナスはおろか球にすら勝てないのだから、女子にとっては特に何も感じないだろう。だけど男子にとっては違う。現にワイトの姿を見た瞬間、周りにいた光の結社の男子のうち約3割の顔色が変わった。というのもワイトは彼女のデッキの中である意味ではワイトキングやドラゴネクロ以上のトラウマ製造機であり、彼女にとっての裏のエースとでもいうべき存在なのだ。その武勇伝は男子の間に広く伝わっており、新学期が始まって一週間の時点でワイトキングばかり警戒して守護神の矛をつけたワイトに殴り殺された、彼女に『俺が勝ったら付き合って以下略』といかいうふざけた条件でデュエルを申し込んではぼっこぼこにされたオベリスクブルー生の数が最近ついに50人を突破したというのは(男子の間では)割と有名な話である。
「装備魔法、守護神の矛をワイトに装備。このカード
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